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主任研究者 国立療養所久里浜病院 横山 顕 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 多施設症例対照研究により、アルコール代謝酵素と飲酒喫煙食習慣と食道・頭頸部癌のリスクに関して以下の結果を得た。ALDH2ヘテロ欠損者では、少量の飲酒で正常者の中等量飲酒に匹敵する食道癌リスクが生じ、中等量飲酒で正常者の大量飲酒より高いリスクとなった。 非活性型ADH2も食道癌リスクを高め、ALDH2ヘテロ欠損との組合せで相乗的リスク上昇を示した。人口寄与危険度割合では飲酒(91%)、ALDH2ヘテロ欠損者の飲酒(67%)、喫煙(54%)、果物摂取不足(40%)、濃い酒類の嗜好(30%)、緑黄色野菜摂取不足(25%)の順であった。頭頸部癌でも中等量以上の飲酒家ではALDH2ヘテロ欠損と非活性型ADH2が危険因子であった。簡易フラッシング法は高い妥当性でALDH2欠損を判別した。ALDH2欠損は食道・頭頸部癌患者の多発食道ヨード不染帯と2次癌発生の危険因子でもあった。アセトアルデヒド-DNAアダクト量を大酒家の白血球DNAで測定したが、ALDH2遺伝子型による差は見られなかった。 平成12年〜13年度総合研究報告 研究成果の要旨 多施設症例対照研究により、アルコール代謝酵素と飲酒喫煙食習慣と食道・頭頸部癌のリスクに関して以下の結果を得た。ALDH2ヘテロ欠損者では、少量の飲酒で正常者の中等量飲酒に匹敵する食道癌リスクが生じ、中等量飲酒で正常者の大量飲酒より高いリスクとなった。 非活性型ADH2も食道癌リスクを高め、ALDH2ヘテロ欠損との組合せで相乗的リスク上昇を示した。人口寄与危険度割合では飲酒(91%)、ALDH2ヘテロ欠損者の飲酒(67%)、喫煙(54%)、果物摂取不足(40%)、濃い酒類の嗜好(30%)、緑黄色野菜摂取不足(25%)の順であった。頭頸部癌でも中等量以上の飲酒家ではALDH2ヘテロ欠損と非活性型ADH2が危険因子であった。簡易フラッシング法は高い妥当性でALDH2欠損を判別した。ALDH2欠損は食道・頭頸部癌患者の多発食道ヨード不染帯と2次癌発生の危険因子でもあった。アセトアルデヒド-DNAアダクト量を大酒家の白血球DNAで測定したが、ALDH2遺伝子型による差は見られなかった。 平成12年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |