9-2 成人難治性白血病に対する治療法の開発と標準的治療法確立に関する研究
 
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9-2 成人難治性白血病に対する治療法の開発と標準的治療法確立に関する研究

主任研究者 愛知県がんセンター 大野 竜三


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
大野 竜三
*1 浜松医科大学 教授
*2 愛知県がんセンター 病院長
プロトコールの立案と研究の総括
朝長 万左男
長崎大学医学部 教授
病型の中央診断と急性リンパ性白血病の治療法の確立
溝口 秀昭
東京女子医科大学 教授
白血病の薬剤耐性発現機序の解明と耐性克服法の確立
杉山 治夫
大阪大学医学部 教授
白血病細胞保存と微量残存白血病細胞の検出
直江 知樹
*3 名古屋大学医学部附属病院 助教授
*4 名古屋大学大学院 教授
白血病の分子機構と予後との関連性
大竹 茂樹*5
金沢大学医学部 教授
急性骨髄性白血病の治療法の確立と予後因子の解析
麻生 範雄
熊本大学医学部 講師
急性前骨髄球性白血病の治療法の確立と予後因子の解析
脇田 充史
*6 名古屋市立大学医学部 講師
*7 名古屋市立大学輸血部 助教授
高齢者・難反応性白血病治療法の開発と分子機構の解明
黒川 峰夫
東京大学医学部附属病院 助手
白血病の分子機構の解明と診断・治療への応用
小林 幸夫
国立がんセンター中央病院 医長
プロトコール審査と臨床研究の質の向上
山口 拓洋
東京大学大学院医学系研究科 助手
データ・マネージメントと統計解析
竹下 明裕
*8 浜松医科大学医学部 助手
*9 〃 助教授

症例登録事務と慢性骨髄性白血病の治療法の確立
竹内 仁*10
日本大学医学部 講師
急性リンパ性白血病の治療法の確立と予後因子の解析
竹内 誠
国立療養所南岡山病院 医長
再発APLに対するAm-80再寛解例(自験例7例)の長期予後
村山 徹*11
兵庫県立成人病センター 医長
成人B細胞性急性リンパ性白血病におけるHer2/neuの発現とその予後への影響に関する研究
*1:平成12年4月1日−平成12年6月30日
*2:平成12年7月1日−平成15年3月31日
*3:平成12年4月1日−平成15年1月31日
*4:平成15年2月1日−平成15年3月31日
*5:平成13年4月1日−平成15年3月31日
*6:平成12年4月1日−平成12年12月31日
*7:平成13年1月1日−平成15年3月31日
*8:平成12年4月1日−平成13年7月31日
*9:平成13年8月1日−平成15年3月31日
*10:平成12年4月1日−平成13年3月31日
*11:平成13年4月1日−平成15年3月31日



平成14年度研究報告 研究成果の要旨

全国76施設、約200病院で臨床的・基礎的共同研究を行った。急性骨髄性白血病(AML)のAML97 studyには 809例が登録され、完全寛解(CR)率は78%、全症例の4年生存率は44%、寛解例の4年無再発生存率は30%であった。造血幹細胞移植群の4年生存率は45%で、移植対照群の23%と有意差はないものの(p=0.5)、優れている可能性が示唆された。急性前骨髄球性白血病に対するAPL97 studyには304例が登録され、報告271例中94%にCRが得られ、全例の生存率は88%、無病生存率は73%と優れていた。PML-RARαは寛解時には49%、地固め療法終了時に220例全例が陰性化した。成人急性リンパ性白血病に対するALL97 studyには434例が登録され、CR率76%、3年生存率は40%であった。未治療慢性期慢性骨髄性白血病に対しBCR/ABL チロシンキナーゼ選択的阻害薬イマチニブを用いた新しいプロトコールCML202の登録を開始した。AMLにおいてFLT3遺伝子変異は「ホモ型」の予後が最も不良であった。


平成12年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨

全国76施設、約200病院で臨床的・基礎的共同研究を行った。急性骨髄性白血病(AML)のAML97 studyには 809例が登録され、完全寛解(CR)率は78%、全症例の4年生存率は44%、寛解例の4年無再発生存率は30%であった。造血幹細胞移植群の4年生存率は45%で、移植対照群の23%と有意差はないものの(p=0.5)、優れている可能性が示唆された。急性前骨髄球性白血病に対するAPL97 studyには304例が登録され、報告271例中94%にCRが得られ、全例の生存率は88%、無病生存率は73%と優れていた。PML-RARαは寛解時には49%、地固め療法終了時に220例全例が陰性化した。成人急性リンパ性白血病に対するALL97 studyには434例が登録され、CR率76%、3年生存率は40%であった。未治療慢性期慢性骨髄性白血病に対しBCR/ABL チロシンキナーゼ選択的阻害薬イマチニブを用いた新しいプロトコールCML202の登録を開始した。AMLにおいてFLT3遺伝子変異は「ホモ型」の予後が最も不良であった。

平成13年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01