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主任研究者 千葉大学大学院医学研究院 西野 卓
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 本年度の主な成果は以下の通りである。1.誤嚥防止の大きな要因となる呼吸と嚥下の協調性には肺迷走神経活動が大きく関与する可能性が示唆された2.軽度の高二酸化炭素血症によって、肺胞マクロファージの炎症反応が軽減することを明らかにした3.頭頸部手術患者の挿管困難症例に対して挿管用ラリンジアルマスク(ILMA)の使用が極めて有効であることが示された4.食道がん手術患者において、周術期に発生するSIRS予防のためのステロイド投与が検討された5.手術侵襲などに反応して放出されるHsp70が、術後の炎症反応、感染症、および臓器不全の発症に関与する可能性が示唆された6.小児がん患者では全身放射線照射時の全身麻酔管理法の確立が急務である7.胃がん手術患者にE-PASSを利用したクリティカルパスを適用し、在院日数の短縮、医療コストの削減が可能であった8.骨盤内腫瘍術後肺塞栓は低分子ヘパリンの予防投与やその他の処置で予防できる可能性が示唆された。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 1.間質性肺炎を合併する肺がん患者の麻酔中の低濃度酸素投与は患者の予後に影響を与えなかった。また、術後誤嚥防止の要因となる呼吸と嚥下の協調性には肺迷走神経活動が関与する可能性が示唆された。 2.頭頸部癌患者においては気管切開が術後誤嚥性肺炎の要因となり、気管切開の防止には挿管用ラリンジアルマスクの使用が有功であることが示された。 3.術前化学・放射線療法を受けている食道癌手術患者においては術中術後の循環管理が重要であり、SIRS予防にはステロイド使用が有功であることが示唆された。 4.肝・胆・膵癌患者の周術期管理には炎症性サイトカインやHsp70の測定が重要となることが示唆された。 5.肺胞マクロファージの炎症反応をサイトカイン変化の面から検討した。 6.小児がん患者の周術期管理の問題点を明らかにした。 7.消化管がん患者にE-PASSを利用し、在院日数の短縮や医療コストの軽減に有効であった。 8.骨盤内腫瘍術後肺塞栓の予防法について検討した。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |