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主任研究者 静岡県立静岡がんセンター 安達 勇
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *3, *4:平成11年4月1日−平成13年3月31日 *5, *6:平成13年4月1日−平成15年3月31日 *7, *8, *9:平成11年4月1日−平成13年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 第4年目の共通研究課題は、 1)「輸液が終末期癌患者の症状に与える影響についての前向き観察的研究」腹腔内悪性腫瘍103例についての中間解析した結果から、輸液により脱水所見は改善されるが、浮腫を増悪し、気道分泌や胸腹水を増悪する傾向があったが、輸液は精神症状には大きな影響を与えなかった。 2)「終末期がん患者の輸液と鎮静に関する看護師へのアンケート調査」では76施設の協力を得て3536人の回答を解析した結果、輸液は症状緩和への寄与度が低いが、輸液の減量中止は患者家族の信頼感を失うと認識している。肺癌では過剰輸液は症状を悪化させるが、胃癌ではその傾向は少ない。緩和病棟とそれ以外では施設間差を認めた。個別研究課題は 3)「終末期がん患者における口渇の決定因子及び輸液量と臨床症状・血液所見」輸液は脱水所見、ミオクロヌスを緩和させるが、浮腫、胸水、腹水を悪化させた。 4)「終末期がん患者の希死念慮に関する研究」では終末期患者に希死念慮が8.6%、安楽死5.0%に認めた。 5)「終末期消化器腫瘍患者の在宅補液の研究」では在宅輸液はHPNが有用であった。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 輸液指針の作成を目標に、班全体で (1)本邦におけるがん終末期患者への輸液治療の実態を明らかにした。 (2)医師と看護師の終末期の輸液治療に対する考え方の実態を明らかにした(JCO 2003)。 (3)輸液に対す患者満足度評価測定尺度を作成した(Support Care Cancer 2002)。 (4)終末期がん患者の予後規定因子を同定した(Palliat Med 2001)。最終的に「輸液が終末期がん患者の症状に与える影響についての前向き観察的研究」を腹腔内悪性腫瘍の検討から輸液は脱水所見を改善するが、浮腫を気道分泌や胸腹水を増悪することを明らかにした。個別課題は (1)がん終末期患者の生理学的体液調節機構を明らかにした(Support Care Cancer 2001,2002)。 (2)せん妄と脱水所見との関連性を明らかにした(J Pain Symptom Manage 2001)。 (3)気道分泌と溢水との関連性を検討した(J Palliat Care 1999)。 (4)終末期患者の希死念慮、安楽死希願の研究を行い、各々8.6%、5.0%に認めた。 (5)終末期消化器腫瘍患者の在宅輸液にHPNの有用性を証明した。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |