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主任研究者 名古屋大学医学部 梛野 正人
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 膵がん、特に膵頭部がんに対する拡大手術の意義を客観的に評価するために、手術適応および手術術式を含めた多施設の共通プロトコール案を決定した。プロトコールの概要は、1)対象は膵頭部の浸潤性膵管がん、2)膵頭部に付着したリンパ節のみを郭清する"標準術式"とリンパ節・神経叢の広範囲郭清を行う"拡大手術"の二群を設定しrandomized control studyを行うというものである。このプロトコールに従って、2000年3月から登録を開始し、2003年3月31日までに105例の症例を集積した。手術の安全性を評価するために昨年12月31日までに登録された58例について検討すると、拡大手術では広範囲におよぶリンパ節・神経叢郭清のために、有意に手術時間が延長し、術中出血量も増大するものの、術後合併症、入院期間、在院死亡率で標準手術と大きな差は認められず、十分安全に施行できることが確認された。
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更新日:2004/12/01 |