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主任研究者 東京女子医科大学医学部 高崎 健 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 遠隔転移のないStage IV膵癌の治療方針として、日本の外科医は積極的切除手術を選択し、欧米の外科医は化学療法や放射線療法を選択する傾向にある。しかしながら、両者とも臨床試験の成績を根拠に治療法の選択が行われているわけではない。本研究の目的は遠隔転移のない進行膵癌に対する治療法のなかで、生命予後とQOLの観点からどの治療を選択することが最も患者の利益になるかを研究することである。このためにまず、外科手術切除と放射線化学療法の優劣を科学的に適切に評価する臨床比較試験研究を計画し実行した。今年度までの研究では臨床試験実施計画に基づいて登録患者の集積が行われ、無作為割付に従った治療方法を遵守し共通プロトコールからの脱落なく治療が遂行された。臨床試験の解析が行われ、プロトコールで規定した遠隔転移のないStage IV膵癌対象症例においては、外科切除が放射線化学療法よりも有意に予後が良好であり、またQOLは差がなかった。この点を踏まえ次に行うべき臨床比較試験を検討した。
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更新日:2004/12/01 |