14-8 共通プロトコールに基づいた膵癌の外科的療法の評価に関する研究
 
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14-8 共通プロトコールに基づいた膵がんの外科的療法の評価に関する研究

主任研究者 東京女子医科大学医学部 高崎 健


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
高崎 健
東京女子医科大学医学部 教授
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
今村 正之
京都大学医学研究科 教授
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
浅野 武秀
千葉県がんセンター 部長
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
江川 新一
東北大学医学研究科 助手
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
菱沼 正一
栃木県立がんセンター 医長
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
船越 顕博
国立病院九州がんセンター 医長
共通プロトコールによる膵がん治療の評価
佐々木 誠
国立長崎中央病院 医師
共通プロトコールによる膵がん治療の評価


平成14年度研究報告 研究成果の要旨

遠隔転移のないStage IV膵癌の治療方針として、日本の外科医は積極的切除手術を選択し、欧米の外科医は化学療法や放射線療法を選択する傾向にある。しかしながら、両者とも臨床試験の成績を根拠に治療法の選択が行われているわけではない。本研究の目的は遠隔転移のない進行膵癌に対する治療法のなかで、生命予後とQOLの観点からどの治療を選択することが最も患者の利益になるかを研究することである。このためにまず、外科手術切除と放射線化学療法の優劣を科学的に適切に評価する臨床比較試験研究を計画し実行した。今年度までの研究では臨床試験実施計画に基づいて登録患者の集積が行われ、無作為割付に従った治療方法を遵守し共通プロトコールからの脱落なく治療が遂行された。臨床試験の解析が行われ、プロトコールで規定した遠隔転移のないStage IV膵癌対象症例においては、外科切除が放射線化学療法よりも有意に予後が良好であり、またQOLは差がなかった。この点を踏まえ次に行うべき臨床比較試験を検討した。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01