主任研究者 神戸大学大学院医学系研究科 横崎 宏
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 新規転移関連遺伝子PRL3 は胃がんリンパ節転移巣に高発現し、そのステージと原発巣における発現に有意の相関が認められた。SAGE法による胃がんの網羅的遺伝子発現解析からリンパ節転移巣で発現が著しく減弱するγCOP 遺伝子が見出され、その発現制御にはヒストンアセチル化の変化の関与が示唆された。胃がんのマイクロアレイ解析から見出されたM期チェックポイント遺伝子CHFR のメチル化は、微小管重合抑制薬剤に対する感受性予測の分子マーカーとして有用である可能性が示唆された。ユビキチンリガーゼ構成因子Skp2と、その促進因子Cks1との協調作用による翻訳後発現制御が予後不良胃がんにおけるp27発現減弱に重要な意義を持つことが示された。食道がん放射線化学療法感受性予知には治療前生検がん組織の微小血管密度測定が重要であることが明らかとなった。食道前がん病変バレット粘膜の組織学的悪性度のみならず上皮の生物学的機能をも反映するピット・パターン分類を開発した。
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更新日:2004/12/01 |