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主任研究者 熊本大学医学部 赤池 孝章
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 NO・活性酸素・プロスタノイドなどの炎症性活性分子種の発がんにおける役割について基盤的研究を行った。NOによる損傷塩基である8-ニトログアノシンの生体内生成を証明した。また、8-ニトログアノシンが、誘導型NO合成酵素やP450還元酵素により活性化され酸素ラジカルを生成することを見出した。ベンズピレン皮下投与腫瘍形成モデルにおいて、NOが、AMP-活性化蛋白質リン酸化酵素を誘導し、がん細胞の栄養飢餓耐性と浸潤・転移能に関与することがわかった。大腸発がんにおいてEP1及びEP2の発現上昇とともに、EP3の発現低下が重要であることが示唆された。NOによりヒト大腸腺腫細胞のがん化が進展され、NOおよび慢性炎症によるがん化に伴って、Type IX collagenase alpha-3遺伝子の発現が上昇していた。さらに、ヌードマウスにおける炎症−発がんモデルにおいて食物由来の化合物であるaurapteneが極めて強い発がん予防効果を示した。
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更新日:2004/12/01 |