14-12 婦人科悪性腫瘍に対する新たな治療法の開発に関する研究
 
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14-12 婦人科悪性腫瘍に対する新たな治療法の開発に関する研究

主任研究者 久留米大学医学部 嘉村 敏治


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
嘉村 敏治
久留米大学医学部 教授
若年者における子宮内膜異型増殖症ならびに早期子宮体がんに対する妊孕性温存療法の確立に関する研究
吉川 裕之
筑波大学臨床医学系 教授
再発卵巣がんにおける腹水の制御に関する研究
恒松 隆一郎
国立がんセンター中央病院 医長
再発子宮頸がんに対する集学的治療法の確立に関する研究
清水 敬生
財団法人癌研究会附属病院 医長
子宮頸がんに対する術前化学療法の確立に関する研究
葛谷 和夫
愛知県がんセンター 部長
子宮頸がんに対するchemoradiationによる治療法の確立に関する研究
八重樫 伸生
東北大学医学部 教授
子宮体がんに対する術後療法の確立に関する研究
竹内 聡
国立神戸病院 医師
卵巣がん腹腔内転移、傍大動脈リンパ節転移病巣制御の為のCarboplatin併用腹腔内Taxol Weekly投与の第1/2相試験
齋藤 俊章
国立がんセンター東病院 医長
傍大動脈リンパ節転移を有する難治性子宮がんに対する術中照射chemoradiationを応用した治療法の開発に関する研究


平成14年度研究報告 研究成果の要旨
 
若年者で妊孕性温存希望の早期子宮体癌に対する高用量プロゲステロン投与によるホルモン療法の第II相試験は目標の40例の症例の集積が終了した。現在組織学的腫瘍消失率についての中間解析では0期の体癌は81%、Ia期は50%に腫瘍の消失が認められた。重度の有害事象は見られず、これまでに2例が妊娠し、1例が生児を得ている。最終の評価項目である妊娠率あるいは再発率についての評価を今後行う必要がある。原発巣が大きな子宮頸癌に対するネオアジュバント化学療法の効果の検証を目的とした第III相試験のプロトコールを作成し症例登録を開始した。現在本研究班における25施設でIRBの認可を受けている。進行子宮頸癌の予後向上のもう一つの方法として従来の放射線療法に化学療法を同時に行うChemoradiationについて、パイロット研究を行い投与薬剤、投与法、安全性、抗腫瘍効果について検討し、今後の第III相試験のプロトコール作成の基礎とした。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01