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主任研究者 国立がんセンター東病院 齋藤 典男 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 本研究では、下部直腸進行癌症例における直腸切断術以外の新しい手術法の開発について検討された。剖検体および直腸切断術例の切除標本を用いて切除範囲を検討した結果、臨床解剖学的および病理組織学的に肛門括約筋部分温存手術の成立することが証明された。本術式の承諾を得られた症例に臨床導入した結果、外科学的および腫瘍学的な安全性が確認された。術後排便機能では、種々の排便障害を認めるがContinenceは比較的保持され、肛門より自己排便が可能であった。排便機能の改善にはPouch Surgeryや他の付加手術の必要性も示され、このための実験動物モデルも作製された。この新しい術式やより容易に肛門機能温存が可能な縮小手術の適応についても、臨床病理学検討が行われ解明されつつある。また適応拡大には、補助療法の必要性も推察された。以上より下部直腸癌の殆どの症例で永久人工肛門の回避の可能性が示され、新しい治療戦略が展開される。
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更新日:2004/12/01 |