13-1 非血縁者間の同種血液幹細胞移植による悪性腫瘍の治癒率向上に関する研究
 
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13-1 非血縁者間の同種血液幹細胞移植による悪性腫瘍の治癒率向上に関する研究

主任研究者 九州大学大学院医学研究院 原田 実根


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
原田 実根
九州大学大学院医学研究院 教授
同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植の無作為化比較臨床試験
小寺 良尚
名古屋第一赤十字病院 部長
(1年目)日本造血細胞移植学会同種末梢血幹細胞ドナーフォロウアップ事業の現況
(2年目)非血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植実施のための基盤整備に関する研究
浅野 茂隆
東京大学医科学研究所
成人患者への臍帯血移植の適応に関する研究
森島 泰雄
愛知県がんセンター 部長

移植後のGVL効果

岡本 真一郎
慶応義塾大学医学部 講師
非血縁ドナー血液幹細胞移植における低毒性移植前治療法の確立
福原 資郎
関西医科大学 教授
移植合併症の予防と治療に関する樹状細胞療法の基礎的研究
河 敬世
大阪府立母子総合医療センター
(1年目)小児白血病に対するHLA一致ドナーからの同種末梢血幹細胞移植と同種骨髄移植の比較試験
(2年目)EBウイルスが関与するリンパ腫/白血病の診断並びに治療に関する研究
(3年目)小児白血病に対するHLAドナーからの同種PBSCTと同種BMTの比較試験
笠井 正晴
札幌北楡病院 副院長
同種血液幹細胞移植時の樹状細胞の役割
塩原 信太郎
金沢大学医学部付属病院

(1年目)骨髄非破壊的血液幹細胞移植法を用いた悪性リンパ腫に対する治療法確立に関する研究
(2年目)GVL効果を誘導するマイナー組織適合抗原((mHa)主用エピトープの研究 GVHDを惹起するmHaの同定
(3年目)GVL効果を誘導するマイナー組織適合抗原 一 主用エピトープの研究

谷本 光音
岡山大学医学部 教授
(1年目)末梢血造血幹細胞を用いた同種移植(成人)に関する研究
(2年目)骨髄ドナーおよび末梢血幹細胞ドナーの安全性を確保するシステム整備に関する研究
(3年目)末梢血造血幹細胞を用いた同種移植(成人)に関する研究
上 昌広*1
国立がんセンター幹細胞移植療法室 医員
凍結細胞を用いた悪性リンパ腫などに対する同種ミニ移植療法の臨床試験
神田 善伸*1
東京大学医学部附属病院無菌治療部 助手
HLA不適合非血縁者間骨髄移植ならびに血液幹細胞移植におけるリンパ球系細胞の機能と応用に関する研究
田野崎 隆二
国立がんセンター中央病院 医師
骨髄非破壊的血液幹細胞移植法を用いた悪性リンパ腫に対する治療法確立に関する研究
小川 誠司*2
東京大学医学部附属病院 助手
HLA不適合非血縁者間骨髄移植ならびに血液幹細胞移植におけるリンパ球系細胞の機能と応用に関する研究
葛島 清隆*2
愛知県がんセンター 部長
骨髄移植後患者のウイルス特異的細胞性免疫の定量的解析
日高 道弘*3
国立熊本病院内科
非血縁者間の同種血液幹細胞移植による悪性腫瘍の治癒率の向上に関する研究
*1:平成14年4月1日−平成16年3月31日
*2:平成13年4月1日−平成14年3月31日

*3:平成15年4月1日−平成16年3月31日


平成15年度総合研究報告 研究成果の要旨

非血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植を実施への基盤整備を目的として、同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植の比較検討を行うため「成人白血病に対するHLA一致同胞ドナーからの同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植の臨床第III相非盲検無作為割付比較試験」のプロトコールを作成し、新GCP対応の科学的評価に耐え得る臨床試験を実施中である。また小児白血病に対するHLA一致血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植と同種骨髄移植を比較するための臨床試験プロトコールを開始した。さらに、同種造血幹細胞移植の治療成績を向上させるための検討として、移植後の免疫不全状態に伴って見られるサイトメガロウィルス感染症の診断と予防に関する臨床研究を開始した。後方視的研究としてまず、骨髄採取、末梢血幹細胞採取の安全性を比較するため国内のみならず海外の移植施設からの信頼できる情報を収集のため、日本造血細胞移植学会、ヨーロッパ骨髄.血液細胞移植登録機構(EBMTR)との共通アンケート調査を実施した。ついで、JMDPのHLA-A、B、DR血清型適合移植におけるHLA-A B C DRB1 DQB1の遺伝子型適合度と移植免疫反応について解析し、許容できるHLA不適合座、許容できないHLA不適合座を明らかにすることを目的として、日本骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植症例を対象とし、HLA適合度と急性GVHDならびに生存との関連を調査した。


平成13年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨

非血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植を実施するための基盤整備を目的として、同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植の比較検討を行うため「成人白血病に対するHLA一致同胞ドナーからの同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植の臨床第III相非盲検無作為割付比較試験」のプロトコールを作成し、これによって新GCP対応の科学的評価に耐え得る臨床試験を実施中である。また小児白血病に対するHLA一致血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植と同種骨髄移植を比較するための臨床試験プロトコールを開始した。さらに、同種造血幹細胞移植の治療成績を向上させるための検討として、移植後の免疫不全状態に伴って見られるサイトメガロウィルス感染症の診断と予防に関する臨床研究を開始した。また後方視的研究として、1)同種骨髄移植と同種末梢血幹細胞移植における移植片対宿主病の臨床像の比較、2)血縁者間HLA遺伝子型GVH方向II座以上不一致同種造血幹細胞移植の有効性に関する検討、3)骨髄採取、末梢血幹細胞採取の安全性を比較するため国内のみならず海外の移植施設からの信頼できる情報を収集、4)JMDPのHLA-A、B、DR血清型適合移植におけるHLA-A B C DRB1 DQB1の遺伝子型適合度と移植免疫反応について解析、5)EBウイルスが関与するリンパ腫 / 白血病、特にEBV関連T/NK細胞増加症( 以下T/NK-LPD )に対する造血幹細胞移植の全国調査を行った。

平成14年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01