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主任研究者 国立がんセンター研究所 牛島 俊和
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年4月1日−平成16年3月31日 *3:平成13年4月1日−平成14年3月31日 *4:平成14年4月1日−平成16年3月31日 *5:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成15年度総合研究報告 研究成果の要旨 MNNGにより短期処理した幽門腺での遺伝子発現変化の中には、胃がんと共通するものが数多く存在し、その一部は、短期処理中止後、組織学的に正常に戻った幽門腺でも持続した。前がん性が強いとされるdysplastic ACFを簡易に同定する方法を開発した。早期肝腫瘍は、周囲正常細胞に比べて、増殖刺激に対して遷延性の強い増殖反応を示した。肝がん高感受性のTGF-αトランスジェニックマウスでも、非遺伝毒性発がん物質Phenobarbitalの低濃度での無作用域が存在した。4NQOによる舌がん感受性遺伝子としてPthrp を同定し、ヒトでもその多型と口腔がんのリスクが相関することを示した。レプチン欠損マウスは、カロリー制限による正体重下でもDMHによるACF誘発に高感受性を示し、高インスリン血症の重要性が示唆された。Rit1 ノックアウトマウスは放射線誘発リンパ腫に対して高感受性を示すことが明らかとなり、Rit1 ががん抑制遺伝子であることが示された。遺伝性腎がんを示すNihonラットの原因遺伝子が、BHD 遺伝子であることを明らかにした。スナネズミの胃がんにもβ-catenin の突然変異が関与しうることを示した。未分化骨髄細胞から好中球の分化経路には、二通りの経路があり、同じ経路の中ではその誘導因子によらず同じ遺伝子発現が誘導されることを示した。 平成13年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 胃がん感受性が異なる6系統のラット幽門腺での遺伝子発現を検索し、Crabp2 等4個の候補感受性遺伝子を見いだした。また、発がん物質により誘発された幽門腺での早期遺伝子変化の中には、組織学的に正常に戻った後も持続するものがあることを見いだした。典型的なACFの形態を示さないもののβ-Catenin の蓄積を認めるラット腸異常腺窩は強い前がん性をもつことを示した。これとほぼ同一と思われるdysplastic ACFを簡易に同定する方法を開発した。肝腫瘍はNGFを分泌し、肝動脈の誘導に関与している可能性を示した。肝がん高感受性のマウスでも、Phenobarbitalに低濃度無作用域が存在した。4NQOによる舌がん感受性遺伝子としてNqo1 及びPthrp を同定し、後者についてはヒトでも口腔がん感受性に関与する可能性を認めた。放射線誘発リンパ腫の原因遺伝子としてRit1 を同定し、そのノックアウトマウスは高感受性をもつことを示した。遺伝性腎がんを示すNihonラットの原因遺伝子が、BHD 遺伝子であることを明らかにした。ラット、マウス、スナネズミの胃がんの進展に、β-catenin の突然変異が関与することを示した。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |