15-5 発がん機序に基づいた胃がんの予防に関する研究
 
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15-5 発がん機序に基づいた胃がんの予防に関する研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 斉藤 大三


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
斉藤 大三
国立がんセンター中央病院 部長
細菌感染治療による胃がん予防に関する研究
松倉 則夫
日本医科大学 助教授
残胃における発がん機序の解明と予防
溝下 勤
愛知県がんセンター研究所 研究員
食塩による発がん促進機構の解析と胃がん予防への基礎的研究
安井 弥
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 教授
遺伝子多型・遺伝子発現異常からみた胃発がんに関する研究
新村 和也
浜松医科大学医学部附属病院 医員
遺伝子多型と胃発がんリスクに関する研究
坂本 裕美
国立がんセンター研究所 室長
胃がんの再発予測と予防に関する研究


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

MNU誘発スナネズミ腺胃発がんモデルにおいて、低〜高濃度食塩摂取およびH. pylori 感染の影響を検討中である(32週経過/50週屠殺予定)。残胃粘膜においてIL-8、Cox-2発現は胆汁逆流およびH.pylori 感染の両者で誘導され、除菌により有意に減少した。早期胃がんEMR後の異時性多発癌52例において、その第1世代の胃がんの頻度は2次性症例で26%、3次症例で57%に認められた。5種類の胃がんの遺伝子発現プロファイルから、新しい診断指標となるものや進行度と相関するものなどの多くの特異的発現遺伝子を同定した。また、NEIL1遺伝子の変異あるいは発現低下による活性低下やHER2/c-erb2 のSNPが胃がんの発生・進展に関わる可能性が示唆された。胃がん患者腹腔内洗浄液から得た11種類のマーカー遺伝子を用いた診断において、再発を特異性91%、感度81%で予測し得た。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01