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主任研究者 国立がんセンター中央病院 下山 直人
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 本研究の成果については、臨床面では術後痛として開胸後痛、乳房切断後痛に焦点をあて、難治性神経障害性疼痛の頻度が高いことを示した。ともに手術術式、麻酔法、術後鎮痛法の質、患者アンケートも計画した。石田は、乳がん化学療法で5HT拮抗薬とステロイド併用が抗がん剤の吐き気をおさえ有意なQOL向上を示した。下山は術後の機能回復のための化粧の影響を調査し有意なQOLの向上をみた。明智は身体症状と精神症状の関連をみるため精神症状の悪化因子を調査し、痛みは有意にそれに影響していることを見いだした。これらによって術後の難治性疼痛の治療、予防は患者のQOLの向上のためには重要であることを示唆した。志真はオピオイドの反応性をみるため各種オピオイド間の鎮痛効果の力価を安全性の観点で算出した。基礎研究においては、植田はがん性疼痛の下山モデルを再現し、その脊髄内での分子機構を調べる計画をたてた。曽良は難治性疼痛へのなりやすさを調べるために遺伝子解析を行う準備に着手した。このように臨床研究につながる基礎研究での難治性疼痛の作用機序の解明が並行して行われている。
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更新日:2004/12/01 |