15-10 悪性黒色腫の新しい診断及び治療法の開発に関する研究
 
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15-10 悪性黒色腫の新しい診断及び治療法の開発に関する研究

主任研究者 信州大学医学部 斎田 俊明


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
斎田 俊明
信州大学医学部 教授
悪性黒色腫の新しい診断・治療法の開発と診療ガイドラインの確立
山本 明史
国立がんセンター中央病院 医長
悪性黒色腫の新しい治療法の開発に関する研究
神保 孝一
札幌医科大学医学部 教授
悪性黒色腫の遺伝子診断
大塚 藤男
筑波大学臨床医学系 教授
サイトカイン受容体の阻害によるメラノーマ転移能の抑制の研究
影下 登志郎
熊本大学大学院医学研究科 助教授
メラノーマ免疫療法におけるエスケープ機構の解析
松崎 ゆり子
慶應義塾大学医学部 助手
悪性黒色腫の診断や治療に応用可能な腫瘍抗原の同定


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

基礎的研究成果として、悪性黒色腫の病型、進行度による遺伝子発現パターンの差異を検討し、増幅や高発現を示す遺伝子を同定した。また、SAGEやSEREX法などにて悪性黒色腫の新規抗原を探索し、PAX3やGACEを同定した。また、HGFが悪性黒色腫細胞のβ1インテグリン発現、接着能・浸潤能を増強させることを見出した。臨床研究としては、日本人の悪性黒色腫の最好発部位である掌蹠の病変712病巣のダーモスコピー所見を解析し、parallle ridge patternが悪性黒色腫の早期病変の検出にきわめて有用なことを明らかにした(感度86%、特異度99%)。また、これまでの知見に基づいてセンチネルリンパ節生検の標準的手法を提示し、これに従った多施設共同試験を開始した。Glypican-3が早期から悪性黒色腫患者血清中に見出される有用なマーカーであることを見出した。さらに、進行期悪性黒色腫に対する新たな併用療法のレジメン(tailored weekly CDDP+DOC療法)を作成し、臨床試験を開始した。先端的治療法として、抗原ペプチドを用いる樹状細胞療法の第I/II相試験と正電荷リポソーム包埋インターフェロンβ遺伝子を用いる遺伝子治療の臨床研究を開始した。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01