15-13 がん生物像を規定するがん組織内微小環境に関する研究
 
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15-13 がん生物像を規定するがん組織内微小環境に関する研究

主任研究者 慶應義塾大学医学部 岡田 保典


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
岡田 保典
慶應義塾大学医学部 教授
ヒトがん組織における膜型ADAMの発現
東山 繁樹
愛媛大学医学部 教授
膜型増殖因子HB-EGFのsheddingと新規シグナリング
松本 邦夫
大阪大学大学院医学研究科 助教授
HGFをメディエーターとする癌‐間質相互作用を介した浸潤・転移と その阻止
片岡 寛章
宮崎大学医学部 教授
細胞膜結合型インヒビターによる癌細胞周囲微小環境における生理活性物質活性化調節:HGF 活性化を例にとって
石井 源一郎
国立がんセンター研究所 室長
がん間質を形成する線維芽細胞の生物学的不均一性についての研究
藤盛 孝博
獨協医科大学 教授
脈管侵襲、微少転移は明白な転移形成につながるか?
白土 秀樹(班友)
国立病院九州医療センター 医師
頭頸部扁平上皮癌におけるリンパ節微小転移解析に関する研究:転移巣におけるSCC抗原発現のメカニズム
鈴木 宏明(班友)
国立札幌病院 室長
肺癌および肺組織におけるCD44の発現
草野 由理(班友)
国立名古屋病院 研究員
腫瘍細胞のシンデカン-2は発現量依存的に腫瘍組織微小環境を調整する


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

本年度の主な研究成果は以下の通りである。1) グリオーマで発現されたADAM12はHB-EGFをシェディングし、グリオーマの増殖に関わることを示した。2)HB-EGFはシェデイングにより細胞外と細胞内ドメインに分かれ、それぞれ増殖因子と転写抑制解除因子として機能することを明らかにした。3)NK4は、HGFアンタゴニスト作用と血管新生阻害作用により、転移モデルでの肝転移と癌性腹水貯留を抑制した。4)HGF活性化因子の HGFAとその活性阻害因子HAI-1遺伝子ノックアウトマウスを作製するとともに、HAI-1が胎盤でcytotrophoblast 特異的に発現することを実証した。5)膵癌細胞株の移植を受けた担癌SCIDマウスにb-galactosidase標識骨髄細胞を移植し、癌組織間質に骨髄由来の筋線維芽細胞の出現を証明した。6)腫瘍原性の異なるヒト癌細胞クローンをmicroarrayで解析し、転移過程で重要な役割を果たす可能性のある分子として細胞接着、遊走、炎症、増殖、分化関連遺伝子を同定した。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01