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主任研究者 国立がんセンター東病院 永井 完治
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 肺の神経内分泌がん切除例の病理標本を集積し、病理中央診断を行い、臨床病理像の解析を行った。各々の肺の神経内分泌腫瘍の5年生存率はTC 96.2%,ATC 77.8%,SCLC 36.9%,LCNEC 41.3%であった。LCNECはSCLCとほぼ同様に予後不良であった。LCNECの病理診断は切除標本でも困難な症例が多かった。病理中央診断では、いずれの組織型にも診断できない症例があり、高悪性度神経内分泌がんと診断した。TC,ATC,LCNEC,SCLCをcDNA microarrayを用いた網羅的発現解析により検討した。その結果、高悪性度神経内分泌腫瘍には2種類あり、それはSCLCとLCNECという区別ではないことがわかった。2種類の予後は異なっていた。TC,ATCは高悪性度NE腫瘍と別にclusterされた。LCNECの放射線および化学療法に対する感受性を明かにするために、術後再発症例に対するアンケート調査を行った。放射線治療の奏効率は57%であった。化学療法はCDDPまたはCBDCAを用いた2剤併用療法が多く、その奏効率は64%であった。CDDPまたはCBDCAを用いない化学療法は効果がなかった。
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更新日:2004/12/01 |