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主任研究者 国立がんセンター研究所 吉田 輝彦
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 多施設共同研究による遺伝性大腸がんの症例登録と、家系追跡情報・遺伝子解析情報のデータベース化を継続することを中核に、遺伝子解析から、サーベイランス、遺伝カウンセリングの在り方まで、遺伝性腫瘍の適切な臨床を我が国に確立するための多様な課題を総合的に検討する。家族性大腸腺腫症(FAP)の鑑別診断として、MYH遺伝子解析の必要性が示唆された。FAPに合併する特徴的な甲状腺がん症例において、変異が集中するAPC遺伝子領域を見出した。アムステルダム基準を満たすがMSH2・MLH1遺伝子に変異が認められないHNPCC症例の約8%でMSH6遺伝子の生殖細胞系列変異が検出された。男性ではMSI陽性大腸がんの約1/3が直腸に発症しており、Bethesda criteriaでは見落とされてしまう例が多く認められた。糞便の遺伝子解析に基づく、大腸がん高リスク群のサーベイランス法の開発を進めた。遺伝相談外来受診者は、各診療科の医師から遺伝相談の受診を勧められたことに疑問や不安を感じていたり、受診までの期間を不安定な気持ちで過ごしていたり、迷いが生じていることが少なくないことが明らかとなった。
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更新日:2004/12/01 |