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主任研究者 大阪府立成人病センター 森永 謙二
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 過去5年間(1997〜2002年)の悪性胸膜中皮腫の臨床例、及び過去7年間(1995〜2002年)の病理例 についてアンケート調査を行い、病理からは悪性中皮腫648例、臨床からは悪性胸膜中皮腫487例を収集した。病理例、臨床例ともに悪性胸膜中皮腫は出生年が1930-35年をピークに釣鐘型の分布を示した。主な集計結果については、すでにアンケート回答者に報告した。これらのうち、355例のプレパラート、208例のブロックの貸し出しの協力が得られる見通しとなった。悪性中皮腫の診断精度の向上をはかるため、中皮腫パネルを開催し、確定診断に難渋した8例について種々の免疫組織化学染色を単一施設で実施、これらの結果を加えて検討した。外科療法については、タルクの腔内散布による胸膜癒着効果と抗腫瘍効果を臨床的・画像診断学的に検討中である。悪性胸膜中皮腫20例について、in vitro抗癌剤感受性試験を施行し、各種抗癌剤の感受性頻度を調べた結果、cisplatin 28%(5/18), gemcitabine 33%(2/6)、vinorelbine 25%(1/4), taxotere 50%(2/4)で、臨床応用の可能性を示唆する結果が得られた。悪性胸膜中皮腫の化学療法については、欧米の進行中の化学療法も参考にし、gemcitabine+ vinorelbine併用療法の臨床第II 相試験の実施マニュアル(試案)を作成した。
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更新日:2004/12/01 |