15-18 悪性胸膜中皮腫の診断精度の向上及び治療法に関する研究
 
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15-18 悪性胸膜中皮腫の診断精度の向上及び治療法に関する研究

主任研究者 大阪府立成人病センター 森永 謙二


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
森永 謙二
大阪府立成人病センター 参事
悪性胸膜中皮腫の診断精度の向上及び罹患動向に関する研究
井内 康輝
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 教授
悪性胸膜中皮腫の形態診断と分子生学的性状に関する研究
別所 昭宏
国立病院四国がんセンター 医員
悪性胸膜中皮腫の化学療法に関する研究
中野 孝司
兵庫医科大学総合内科 教授
悪性胸膜中皮腫に対する多剤併用化学療法に関する研究
奥村 栄
癌研究会附属病院 医長
悪性胸膜中皮腫の外科療法に関する研究
東山 聖彦
大阪府立成人病センター 部長
悪性胸膜中皮腫の外科療法に関する研究
中野 喜久雄(班友)
国立病院呉医療センター 医長
悪性胸膜中皮腫に対するTrimodality therapyの研究
平木 章夫(班友)*
国立療養所山陽病院 医員
悪性胸膜中皮腫におけるhnRNPB1、RCAS1の発現の検討とその意義
*:平成15年4月1日−平成15年7月31日


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

過去5年間(1997〜2002年)の悪性胸膜中皮腫の臨床例、及び過去7年間(1995〜2002年)の病理例 についてアンケート調査を行い、病理からは悪性中皮腫648例、臨床からは悪性胸膜中皮腫487例を収集した。病理例、臨床例ともに悪性胸膜中皮腫は出生年が1930-35年をピークに釣鐘型の分布を示した。主な集計結果については、すでにアンケート回答者に報告した。これらのうち、355例のプレパラート、208例のブロックの貸し出しの協力が得られる見通しとなった。悪性中皮腫の診断精度の向上をはかるため、中皮腫パネルを開催し、確定診断に難渋した8例について種々の免疫組織化学染色を単一施設で実施、これらの結果を加えて検討した。外科療法については、タルクの腔内散布による胸膜癒着効果と抗腫瘍効果を臨床的・画像診断学的に検討中である。悪性胸膜中皮腫20例について、in vitro抗癌剤感受性試験を施行し、各種抗癌剤の感受性頻度を調べた結果、cisplatin 28%(5/18), gemcitabine 33%(2/6)、vinorelbine 25%(1/4), taxotere 50%(2/4)で、臨床応用の可能性を示唆する結果が得られた。悪性胸膜中皮腫の化学療法については、欧米の進行中の化学療法も参考にし、gemcitabine+ vinorelbine併用療法の臨床第II 相試験の実施マニュアル(試案)を作成した。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01