15-19 ホルモン補充療法が乳がんの診療に及ぼす影響とその対策に関する研究
 
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15-19 ホルモン補充療法が乳がんの診療に及ぼす影響とその対策に関する研究

主任研究者 国立病院四国がんセンター 佐伯 俊昭


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
佐伯 俊昭
国立病院四国がんセンター 臨床研究部長
乳がん患者におけるホルモン補充療法の実態調査
佐野 宗明
新潟県立がんセンター新潟病院 副院長
ホルモン補充療法の得失に関する閉経期乳癌を対象とする症例対照研究
本庄 英雄
京都府立医科大学 教授
更年期女性に対するホルモン補充療法の乳がんへの影響
園尾 博司
川崎医科大学 教授
乳癌術後補助化学療法によるエストロゲン低下の影響とその対策に関する研究
落合 和徳
東京慈恵会医科大学 教授
ホルモン補充療法が乳がんの診療に及ぼす影響に関する研究
菰池 佳史
大阪府立成人病センター 第三外科診療主任
乳がん術後補助内分泌療法が骨代謝に与える影響に関する研究


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

東京慈恵会医科大学臨床腫瘍部では、2001年1月から2003年5月までにHRTを受けた婦人、またHRTを1年以上続けていながらこの期間中に中止した婦人合計673名の病歴を調査し、使用薬剤、投与開始の理由、効果、有害事象、中止理由などを明らかにした。HRT開始の理由はほてり(のぼせ)に関連するものがほとんどであった。また効果は改善76例(83%)、不変13例(15%)、無効・増悪2例(2%)であり、多くの症例で治療効果が認められた。川崎医科大学では、術後補助化学療法が閉経前乳癌症例に及ぼす影響のうち、とくに更年期障害の発生状況およびその程度を検討した。閉経前(49歳以下)乳癌症例112例を対象として、閉経および更年期障害の程度をアンケート集計し、補助化学療法別に比較検討した。更年期障害の程度は、10項目の症状を強度、中等度、軽度の3段階に分けてスコア化する簡略更年期指数(SMI)を用いて評価した。治療法別更年期障害スコアは、全体では28.5±4.3(mean±2S.E.)あった。治療法別では、 (1)CPA28.5±3.8 、(2)LHRH-agonist 31.4±4.1、(3)TAM 24.0±8.3、(4)5-FU 41.7±8.3、(5)なし 4.5±2.1であった。治療法別には有意差がみられなかった。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01