15-20 がんの早期診断及び予後の予測を目指したヒト多段階発がん過程におけるDNAメチル化の変化に関する研究
 
がん研究助成金タイトルバー
がん研究助成金 計画研究 計画研究一覧へ戻る

15-20 がんの早期診断及び予後の予測を目指したヒト多段階発がん過程におけるDNAメチル化の変化に関する研究

主任研究者 国立がんセンター研究所 金井 弥栄


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
金井 弥栄
国立がんセンター研究所 部長
ヒト多段階発がんにおけるDNAメチル化の変化
豊田 実
札幌医科大学医学部 助手
DNAメチル化によって不活化されるがん関連遺伝子の解析
田村 元
山形大学医学部 助教授
がんならびに前がん病変におけるDNAメチル化の変化
金田 篤志
国立がんセンター研究所 研究員
胃がんにおけるDNAメチル化
北澤 荘平
神戸大学大学院医学系研究科 助教授
DNAメチル化解析のヒトがん病理組織標本への展開
日比 健志
名古屋大学大学院医学系研究科 助手
血清中がん特異的メチル化DNAの検出によるがんの早期診断


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

ゲノム網羅的にDNAメチル化の変化をスクリーニングしうるメチル化CpGアイランド増幅法等により、消化器がん等においてHRK遺伝子・CHFR遺伝子がDNAメチル化で不活化されることを示した。DNAメチルトランスフェラーゼDNMT1の発現亢進が、細胞増殖活性の亢進に先行して発がん過程に早期から寄与し、CpGアイランドメチル化形質と相関して症例の予後不良因子となることを示した。加齢によってDNAメチル化の生じる遺伝子の臓器・組織特異性を明らかにし、DNAメチル化亢進が諸臓器における発がんリスクの評価やがんの早期診断・病態診断の指標として有用と考えられる遺伝子の特定をすすめた。生理的にメチル化を受けているMAGE遺伝子等のDNAメチル化減弱を高頻度に示すがんの一群が存在することを示した。アガロースビーズ封入バイサルファイト処理法を改良し、がんが多様な組織形態を示す病理組織標本上でDNAメチル化の状態を解析できるようにした。メチル化DNA検出による消化器がん等の血清診断が可能なことを示し、限界希釈メチル化特異的PCR法等による血清診断の感度向上をはかった。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



前の研究へ   次の研究へ

| がん研究助成金トップへ |


更新日:2004/12/01