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主任研究者 国立がんセンター研究所 金井 弥栄
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 ゲノム網羅的にDNAメチル化の変化をスクリーニングしうるメチル化CpGアイランド増幅法等により、消化器がん等においてHRK遺伝子・CHFR遺伝子がDNAメチル化で不活化されることを示した。DNAメチルトランスフェラーゼDNMT1の発現亢進が、細胞増殖活性の亢進に先行して発がん過程に早期から寄与し、CpGアイランドメチル化形質と相関して症例の予後不良因子となることを示した。加齢によってDNAメチル化の生じる遺伝子の臓器・組織特異性を明らかにし、DNAメチル化亢進が諸臓器における発がんリスクの評価やがんの早期診断・病態診断の指標として有用と考えられる遺伝子の特定をすすめた。生理的にメチル化を受けているMAGE遺伝子等のDNAメチル化減弱を高頻度に示すがんの一群が存在することを示した。アガロースビーズ封入バイサルファイト処理法を改良し、がんが多様な組織形態を示す病理組織標本上でDNAメチル化の状態を解析できるようにした。メチル化DNA検出による消化器がん等の血清診断が可能なことを示し、限界希釈メチル化特異的PCR法等による血清診断の感度向上をはかった。
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更新日:2004/12/01 |