![]() |
||||||||||||||||
主任研究者 国立がんセンター研究所支所 松村 保広
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 本研究の成果については、病理、薬理、材料工学、生化、臨床的研究からもたらされた。Drug delivery systemにとって腫瘍血管および腫瘍組織の構築を知ることは重要である。抗がん剤抵抗性の胃がんや膵がんの腫瘍血管の電顕的研究からこれらの腫瘍血管は基底膜が重層化し、筋繊維芽細胞は随所でがん細胞に密着している。また内皮細胞の腫大などみられ薬剤ががん細胞に到達しにくくなっていることが判明した。DDS製剤としてはカンプトテシンのミセル内包化、膵がんをターゲットとしたピルビニウムパモメイトのミセル化に成功した。リポソーム製剤ではファージディスプレイ法で得られた腫瘍血内皮に親和性のあるペプチドを付加したアドリアマイシン内包リポソームが作製され抗腫瘍効果の増強が認められた。臨床ではアドリアマイシン内包イムノリポソームMCC-465の臨床第1相試験が行なわれている。ミセルではアドリアマイシン内包ミセルNK911の臨床第1相が終了し現在第2相試験がスタートしている。
|
||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |