15-22 環境化学発がん物質の曝露評価法の開発及び疫学研究への応用による発がんリスク評価に関する研究
 
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15-22 環境化学発がん物質の曝露評価法の開発及び疫学研究への応用による発がんリスク評価に関する研究

主任研究者 国立がんセンター研究所支所 花岡 知之


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
花岡 知之
国立がんセンター研究所支所 室長
体内曝露量分析による多環芳香族炭化水素曝露の評価
市場 正良
佐賀医科大学 助教授
多環芳香炭化水素DNA付加体の検
河井 一明
産業医科大学 助教授
酸化DNA付加体の検討
戸塚 ゆ加里
国立がんセンター研究所 研究員
生体試料中のヘテロサイクリックアミンの定量
井之上 浩一
星薬科大学 助手
生体試料中の環境発がん性物質および発がん抑制物質の微量分析
椙村 春彦
浜松医科大学 教授
環境発がん物質の内部曝露を修飾する感受性要因の検討


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

多環芳香族炭化水素DNA付加体については、高濃度曝露集団においてCYP1A1の酵素活性が高い群で白血球DNA付加体量が多くなることを観察した。体内分布状況、標的臓器と白血球との関連、組織レベルでの定量評価、ALDH2遺伝子欠損マウスでのエタノール摂取の影響を検討するための準備を行なった。尿中ヒドロキシデオキシグアノシンについては新しい測定法を開発した。毛髪中のPhIPの分析法を確立した。尿中のアミノフェニルノルハルマンおよびその原料となるノルハルマンとアニリンについて分析可能であることを確認し、喫煙者での検討の準備を行なった。生体試料中のビスフェノールAの高感度分析法を確立した。曝露指標を修飾する代謝酵素の遺伝子など47の遺伝子のSNPsについて日本人での頻度、地域差、環境要因との関連を確認した。KLK12、MYH、Neil1遺伝子について遺伝子多型の生物学的機能を詳細に解析した。これらの遺伝子多型と環境要因との相互作用を調べるため、既存の症例対照研究のサンプルを利用した検討を開始し、さらに高齢者の非癌症例の収集を開始した。


本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01