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国立がん研究センター

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平成29年度トピックス

⼈材育成に関する事項

国内外の有為な人材の育成拠点となるよう、がん医療・研究のリーダーとして活躍できる人
材の育成を行うとともに、モデル的な研修・講習の実施・普及に努める。

リーダーとして国際的に活躍できる人材を継続して育成

これまでNCCで研修を修了した医師は1400 人以上。リーダーとして、全国のがん拠点病院の院長、部長等70名以上、大学病院の教授を50名以上、輩出している。
平成29年度、合計116名が所定の研修を修了した。

  • がん専門修練医36名(中央病院 21名、東病院 15名)
  • レジデント正規コース35名(中央病院 20名、東病院 15名)
  • レジデント短期コース36名(中央病院 25名、東病院 11名)
  • がん専門修練薬剤師1名(東病院 1名)
  • 薬剤師レジデント8名(中央病院 4名、東病院 4名)

これまでの学位取得者数

  • 26年度:19名
  • 27年度:29名
  • 28年度:15人
  • 29年度:17人

連携大学院を強化

優秀なレジデント等を安定して育成するため、平成22年度から連携大学院制度を開始。平成29年度、新たに長崎大学と明治薬科大学を追加した。

連携大学院生数:68名(平成30年4月1日現在在籍者数)

内訳

  • 慶應義塾大学9名
  • 順天堂大学50名
  • 東京慈恵会医科大学6名
  • 長崎大学1名
  • 明治薬科大学2名

平成30年度は、更に東京医科大や星薬科大学と新たな連携協定を締結する予定。

全国の医療従事者を対象とした専門研修

  • 全国のがん医療水準の向上を目指し、がん診療連携拠点病院の医師、看護師、薬剤師、がん化学療法チーム、緩和ケアチーム、相談支援センター相談員、院内がん登録実務者等を対象に、38種類の専門研修を実施し、合計5,757名の医療従事者等が受講した。
  • がん医療における地域緩和ケア連携を担う人材として「地域緩和ケア連携調整員」の育成を図るため、平成28年度評価に基づき新たな研修プログラムの開発に取り組んだ。参加者が地域の進捗状況に即して学習できるよう、研修内容の再構築を行った。また、新たに作成したベーシックコースとアドバンスコースの参加者アンケートにより、内容妥当性と有用性について検証を行った。
  • 平成29年度、東病院が開発した新しい経肛門的全直腸間膜切除術の普及を図るため、企業と共同開発した直腸肛門臓器モデルを用いた手術手技セミナーを6回開催。また、日本メドテックイノベーション協会と連携し、バイオデザイン短期集中コースを開講し、機器開発に携わる人材の育成を開始した。

海外からの医療従事者の研修等

  • センター創立以来、外国から医療従事者を受け入れ、研修を行っている。近年、内視鏡科を中心に長期研修者が急速に増えており、この5年間で倍増している。派遣国における指導的立場の者をトレーニングしてきた結果、我が国の最先端の医療を伝え、日本の医療機器の普及につながっている。

    【外国からの長期研修受入人数】
    平成29年:194名(対前年比 プラス14名、プラス7.8パーセント)
  • 海外から専門家を招き、NCC内外関係者と活発な議論の場を提供。29年度は、WHO下の国際がん研究機関(IARC)からスタッフ来日の機会をとらえ、意見交換を行うセミナーを開始。また、国際的がん分類改定業務に参画するNCC職員を派遣。

 全国の臨床研究者等を育成するため、ICRwebを運営

臨床研究教育e-learningサイトICRwebの運営を継続し、個人情報保護法改正に伴って改正された研究倫理指針に対応するページをタイムリーに作成するとともに、29の新規講義を配信した。平成29年度は16,000人の年間新規登録があり、累計83,000人以上の登録者に教育を提供した。

参考

ICRwebは、実際に臨床研究を実施する医学研究者だけでなく、それを支援するCRC(臨床研究コーディネーター)をはじめとする臨床研究専門職の方々、倫理審査委員会の委員や倫理審査委員会事務局、研究の事務的なお手伝いをする方々すべてを対象に、臨床研究に必要な知識を提供するe-learningサイト。基礎研究者、疫学者、統計学者、臨床研究のことをもっと勉強したい一般の方々も対象。

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