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通院治療センター

1.通院治療センターについて
2.中央病院通院治療センターの歴史
3.第一通院治療センターと第二通院治療センター
4.診療内容
5.ご利用方法

1.通院治療センターについて

国立がん研究センター中央病院では、患者さんの生活の質(QOL)を重視する観点から外来化学療法を積極的に行っています。これは、入院をしないで通院でがん治療を行うスタイルです。このことにより、お仕事や自宅での生活を維持しながらがん治療に取り込むことが可能となります。この外来化学療法の中核となるのが病院3階にある通院治療センターで、標準化された抗がん剤治療を外来で安全に施行しています。当院の通院治療センターは、わが国では当時はまだ少なかった「外来における抗がん剤治療室」として1979年に開設されました。ここでは抗がん剤治療の他にもさまざまな治療や処置を行っています。化学療法(抗がん剤)の件数は年々増加し(図1)、2013年度では25,371件でした。これは、1日あたり約120件の抗がん剤治療を外来でおこなっていることになります。各診療科と密接に連携し、がん看護専門看護師・がん化学療法看護認定看護師を含む専任看護師と専任薬剤師により管理されています。ほとんどすべての診療科で外来化学療法が行われていますが、疾患別(図2)で多いのは大腸がん、胃がん、乳がん、膵がん、悪性リンパ腫の患者さんなどです。

図1 通院治療センター・年度別化学療法(抗がん剤)実施件数
図1 通院治療センター・年度別化学療法(抗がん剤)実施件数

図2 がん種別化学療法の割合(2013年度)
図2 がん種別化学療法の割合(2012年度)

2.中央病院 通院治療センターの歴史

1979(昭和54)年 第一通院治療センター開設10床
1992(平成4)年 増設16床 (年間約5,000件治療)
1999(平成11)年 増設30床 (年間約10,000件治療)
2006(平成18)年 増設36床 (年間約20,000件治療)
2012(平成24)年 36床 (年間約26,000件治療) *1日平均110〜120件
2015(平成27)年 第二通院治療センター開設26床
  *第一と第二合わせ62床 (年間約28,000件治療)

3.第一通院治療センターと第二通院治療センター

第一通院治療センターと第二通院治療センター案内中央病院の通院治療センターは病院3階に位置し、第一通院治療センターと第二通院治療センターがあます。第二通院治療センターは、通院で第T相試験を含む治験を実施することを目的に開設され、2015年3月23日より本格稼働いたしました。

海外の主たるがんセンターでは、第T相試験を含む多くの臨床試験を外来で実施していますが、日本においては設備・体制の整備が遅れており、特に第T相試験においては入院で実施しているのが現状です。第二通院治療センターにおいては、海外同様に外来で第T相試験の実施を可能にする設備・体制を整備し、安全かつ確実に実施するために欠かせない臨床研究コーディネーター(CRC)、がん化学療法看護認定看護師、がん専門薬剤師、検査技師など専門職種も十分に配置、チーム医療で患者さんを支援する体制を整えました。治験・臨床試験においても、可能な限り生活を維持しながら参加することが可能となりました。

第一通院治療センター

第一通院治療センターでは、点滴のためのベッド(20人分)およびリクライニングチェア(16人分)が用意されており(図3)、リラックスできる環境の中で治療が受けられるように配慮がなされています。

図3 第一通院治療センター

ベッド、リクライニングチェア
図3 ベット、リクライニングチェア

入り口
通院治療センター入り口

待合室
通院治療センター待合室

内部風景
通院治療センター内部風景

第二通院治療センター

第二通院治療センターでは、点滴のためのベッド(4人分)およびリクライニングチェア(22人分)が用意されています(図4)。

図4 第二通院治療センター
・治療コーナー1
   12床 リクライニングチェア

・治療コーナー2
   4床 ベッド(薬物動態解析にも対応)

・治療コーナー3
   10床 リクライニングチェア

・検査室
   採血の実施、遠心分離器による血液検体処理、冷蔵、冷凍一次保存、心電図検査

・面談室1、2
   看護師、薬剤師、CRCが患者と対面式に面談

・救命救急室
   外来化学療法中の救命救急処置

・多目的室
   患者教室、アピアランス教室など

・ロビー(ラウンジ)
   主に治験患者さんを対象としたロビー

・カンファレンスルーム
   医療関係者の多職種カンファレンス
  図4 第二通院治療センター

 第二通院治療センター写真

4.診療内容

がん化学療法 抗がん剤の投与
その他の治療 輸血、一般点滴、注射
処置 胸水や腹水の廃液など
治療のための検査   動脈採血(動脈血ガス分析)、骨髄穿刺、腰椎穿刺など
指導(図5) 薬剤指導、抗がん剤の副作用対策指導、ポート指導など
*骨髄穿刺、腰椎穿刺、胸水や腹水の廃液などは検査室(2室)で施行しています。
*輸血や抗がん剤以外の点滴は輸血・一般点滴室(6床)で施行しています。

図5 看護師、薬剤師の指導の様子
図5 看護師さん、薬剤師さんの指導の様子
左:専任看護師によるオリエンテーション抗がん剤指導、ポート指導など
右:専任薬剤師による服薬指導

5.ご利用方法

治療内容が決まりましたら、外来担当医師がコンピューターで治療日、治療内容、診察時間を予約いたします。抗がん剤治療当日は、1階の再来受付機に診療 カードを通し、採血がある方は2階の中央採血室にお立ち寄りください。血液検査の結果が判明した後、外来診察室で担当医師による診察が行われます。診察が終わりましたら3階の通院治療センターにおいでいただき、受付をして待合室でお待ちください。準備ができましたら、看護師がベッドまたはリクライニング チェアへご案内します。採血の結果が得られるまで約1時間、当日の診察にて治療の実施が決定してから抗がん剤の調剤に約1時間を要します。お時間に余裕を もって来院されますようご協力をお願いいたします。また、曜日、時間帯によっては混雑して待ち時間が長くなる場合があります。正確、安全を重視して努力いたしますので、ご理解をお願いいたします。治療の時は、付き添いの方が一緒に来られてもかまいません。何かご心配ごとやご質問がありましたら、外来担当医師、外来看護師、通院治療センター看護師、緩和医療科医師に、ご遠慮なくお尋ねください。