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主任研究者 国立がんセンター研究所 津田 洋幸 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *3:平成13年4月1日−平成14年3月31日 *4:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *5:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 環境内分泌かく乱物質のうち、アルキルフェノール類、フタル酸エステル類、有機塩素系農薬および天然のエストロゲン様作用物質の動物における発がん性を明らかにすることを目的とした。乳腺発がん高感受性トランスジェニックラットにおいて、前年度に見られたノニルフェノール(NP)は10と25ppm混餌投与における軽度の促進作用は卵巣摘出をすると観察されなくなることから、内因性エストロゲンレベルに加算されていた可能性が示された。4-t-オクチルフェノール(4tOP)は1000ppm皮下投与で子宮内膜にERαを誘導して発がんを促進させた。また、NP(100ppm混餌)は肝前がん病変の発生を、 p,p'-DDT(400ppm混餌)は大腸発がんを促進させた。経胎盤乳腺、前立腺、肝等の発がんに影響するものはなかった。本結果とヒトの推定暴露量を較べると大きな隔たりがあり、直接ヒトに外挿することは困難である。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 環境内分泌かく乱物質のうち、アルキルフェノール類、フタル酸エステル類、有機塩素系農薬および天然物質について、動物に発がん性を示すかを明らかにすることを目的とした。発がん物質投与後に被検物質を投与する方法を用いた。乳腺発がん高感受性ヒトプロト型c-Ha-rasトランスジェニックラットにおいて、ノニルフェノール(NP)は10〜25ppm混餌投与域で軽度の促進作用を示した。子宮内膜発がんモデルで4-t-オクチルフェノール(4tOP)は100mg/kg皮下1回投与で促進させたが、1000ppm混餌(12か月)では影響しなかった。肝ではNPは雌で100ppm混餌(6週)で前がん病変の発生を促進した。前立腺では4nOPは影響しなかった。これらの発がん促進の見られた物質の用量とヒトが実際に暴露される推定量と比較すると大きな乖離があり、ヒトに対する発がんリスクとして外挿するのは困難である。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |