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主任研究者 国立がんセンター中央病院 淺村 尚生 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年7月−平成15年3月 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 本研究班では、比較的頻度が少なく理解のすすんでいない内分泌腫瘍を集積し、病理診断パネルによる中央病理診断によって組織型を確定するとともに、それに基づいた臨床病理像の解析が行われ、研究期間中、383症例を集積した。そのうち、病理中央診断によって神経内分泌がんと診断されたものが320例であった。この予後を解析すると、全病期では、定型カルチノイド(96.2%)、非定型カルチノイド(77.8%)、小細胞癌(36.9%)、大細胞神経内分泌癌(41.3%)、高悪性度神経内分泌癌(21.4%)であり、神経内分泌腫瘍のスペクトラムの中での悪性度の順位がはじめて明らかとなった。特に、現在まで臨床病理像が明らかでなかった大細胞神経内分泌がんが、小細胞がんとほぼ同等に予後不良であるであること、したがって、大細胞がんの亜型として分類することに問題があること、局所リンパ節進展と再発が多いことから外科術式的に局所制御向上の必要があること、治療前診断法の開発の必要性、化学療法と放射線治療に感受性があることから多モダリティ治療に期待がもてること、等が示された。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 神経内分泌学的な特性をもった肺がんの臨床病理学的な特性の解析と有効な治療法の開発が本研究班の目的である。比較的頻度が少なく理解の進んでいない内分泌腫瘍を集積し、病理診断パネルによる中央病理診断によって組織型を確定する作業をし、研究期間で383症例を集積した。神経内分泌がんと診断されたものが320例であった。予後を解析すると、全病期では、定型カルチノイド(96.2%)、非定型カルチノイド(77.8%)、小細胞癌(36.9%)、大細胞神経内分泌癌(41.3%)、高悪性度神経内分泌癌(21.4%)であり、神経内分泌腫瘍のスペクトラムの中での悪性度の順位がはじめて明らかとなった。特に、現在まで臨床病理像が明らかでなかった大細胞神経内分泌がんが、小細胞がんとほぼ同等に予後不良であること、大細胞がんの亜型として分類することに問題があること、局所リンパ節進展と再発が多いことから外科術式的に局所制御向上の必要があること、治療前診断法の開発の必要性、化学療法と放射線治療に感受性があることから多モダリティ治療に期待がもて今後の検討課題となること、等が示された。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |