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主任研究者 東北大学加齢医学研究所 福本 学 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 第二次大戦中に血管造影剤として投与されたトロトラスト(ト)は、自然α線源であり、主に肝に沈着するため、肝癌を発症する。ト症では肝内胆管癌(ICC)の頻度が高いが、プルトニウム被ばく者との比較から、血管肉腫が放射線誘発癌に特徴的に多いことが明らかとなった。包括的LOH解析から非ト症肝細胞癌(HCC)とICCに特徴的に高LOHを示すローカスを同定し、LOHパターンからト症ICCはHCCとICCの中間であることが明らかとなった。ホルマリン固定標本由来のDNAをアルカリ処理することでPCRの効率が上昇した。病理標本の遺伝子解析への応用を拡げ、DNAの不死化への第一歩となる。チェルノビル原発事故に伴って発生した甲状腺癌のミトコンドリアDNAに大きな欠失を認め、放射線誘発癌に特徴的である可能性がある。活性酸素で生じる損傷塩基であるチミングリコールの除去に関わる分子種が、ほ乳類では少なくとも4種類存在することを明らかにした。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |