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主任研究者 東京大学医学部 平井 久丸 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 造血および白血病発症に関わる転写因子AML1の機能がヒストンアセチル化酵素p300によるアセチル化で制御されること、AML1と転写抑制因子mSin3Aの結合がERKによるリン酸化で制御されることが示された。転写抑制領域を欠失したAML1のノックインマウスを作成し、この領域が胸腺細胞の生成に重要であることが示された。AML1はクラスII拘束性胸腺細胞をCD8陽性細胞へと分化させること、CD4陽性細胞ではTCR刺激によるAML1の発現低下がGATA3の発現を導き、IL-4産生とTh2細胞への分化を促すことが示された。被爆後骨髄異形性症候群(MDS)の約半数にAML1の点突然変異を認めることが明らかとなった。前骨髄球性白血病蛋白質PMLがAML1とp300をnuclear bodyに集積させ、AML1による転写を活性化すること、t(2;8)転座陽性の二次性MDSにおいてMOZ-ASXH2融合遺伝子が形成されることが示された。白血病関連転写因子TELの機能がERKによるリン酸化で制御されることとその様式が明らかとなった。MLL-AF6陽性急性骨髄性白血病において、融合遺伝子の検出は予後を予測するのに有効であることが示唆された。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |