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主任研究者 国立がんセンター中央病院 金子 昌弘 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 肺がん検診の精度向上のために導入されている、低線量高速らせんCTの効果を検証するために、6施設のデータを分析した。CTでの肺がんの発見率は、初回検診10万対424、複数回検診10万対286、発見肺がんの病期ではIA期が76.5%で、初回と複数回でのIA期の占める率に差はなかった。複数回受診後発見例の非IA期例の理由は、受診者側の原因、がんの特殊性、医療者側の問題が挙げられる。対策としては定期受診と精検受診の徹底、診断基準と陰影の種類別に、取り扱い方法の確立が必要と考えられた。CT検診発見後の2年以内の死亡は22例で、診断の遅れによる進行がん化、治療に関連した死亡も存在し、微小肺がんに対する治療方法の確立も必要と考えられた。良性疾患に他する切除は43例に行われ、全治療例の14.2%を占めていた。比較読影の徹底や経過観察方法の確立で良性疾患に対する侵襲的検査・治療は減少させる必要がある。実測の複数回受診例の5年生存率は89%とCT導入前の49%に比較し極めて良好であった。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 肺がん検診の精度向上のために導入されている、低線量高速らせんCTの効果を検証するために、6施設のデータを分析した。CTでの肺がんの発見率は、初回検診10万対424、複数回検診10万対286、発見肺がんの病期ではIA期が76.5%で、初回と複数回でのIA期の占める率に差はなかった。複数回受診後発見例の非IA期例の理由は、受診者側の原因、がんの特殊性、医療者側の問題が挙げられる。対策としては定期受診と精検受診の徹底、診断基準と陰影の種類別に、取り扱い方法の確立が必要と考えられた。CT検診発見後の2年以内の死亡は22例で、診断の遅れによる進行がん化、治療に関連した死亡も存在し、微小肺がんに対する治療方法の確立も必要と考えられた。良性疾患に他する切除は43例に行われ、全治療例の14.2%を占めていた。比較読影の徹底や経過観察方法の確立で良性疾患に対する侵襲的検査・治療は減少させる必要がある。実測の複数回受診例の5年生存率は89%とCT導入前の49%に比較し極めて良好であった。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |