13-5 眼部悪性腫瘍患者における生活の質の向上を目指した治療法開発に関する研究
 
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13-5 眼部悪性腫瘍患者における生活の質の向上を目指した治療法開発に関する研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 金子 明博


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
金子 明博
国立がんセンター中央病院 医長
眼部悪性腫瘍の眼球保存的治療法の開発
後藤 浩
東京医科大学医学部 助教授
123I-IMP SPECTによるぶどう膜悪性黒色腫の診断並びに治療効果判定の研究
内山 浩志*1
東京慈恵会医科大学医学部 講師
網膜芽細胞腫の化学療法に関する研究
柳澤 隆昭*2
東京慈恵会医科大学医学部 講師
網膜芽細胞腫の化学療法に関する研究
遠藤 正浩
国立がんセンター中央病院 医長
網膜芽細胞腫患者の外来全身麻酔による診療に関する安全性の検討
毛利 誠
毛利医院 院長
眼部悪性腫瘍の選択的眼動脈注入法による化学療法の開発
金子 行子
至誠会第二病院 院長
可動性義眼台の有用性と安全性に関する研究
*1:平成13年4月−平成14年3月
*2:平成14年4月−平成15年3月



平成14年度研究報告 研究成果の要旨

1. 網膜芽細胞腫患児の外来通院での全身麻酔下での眼底検査を70症例について行い、特に問題となる合併症を生じず、今後は眼底検査のみならず、比較的侵襲の少ない、レーザー治療、melphalanの硝子体注入なども必要に応じて行う予定である。 2. 網膜芽細胞腫の眼球保存療法の初回治療法として放射線外部照射を使用しない場合の眼球保存成功率を、41症例53眼について検討した。初回治療に放射線外部照射を使用しない場合62%で眼球保存に成功したが、再発時にこれを使用すると成功率は92%にまで上昇した。 3. ぶどう膜悪性黒色腫の新しい診断法として123I-IMPをトレーサーとしてSPECTを用いる方法を検討した。眼球保存治療後に眼球内に残存する腫瘍瘢痕の活性度を判定する方法としても有用であることを発見した。 4. 米国のFDAにより医療器具として認可されているPorex社のMedpor可動性義眼台の有用性と安全性を、片眼性網膜芽細胞腫7例と脈絡膜悪性黒色腫3例で検討した。術後の観察期間は短いが、露出などの後遺症は無く、無眼球性眼瞼内反症も認められず良好な経過をたどっている。


平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨

1. 網膜芽細胞腫患児の外来通院での全身麻酔下での眼底検査を70症例について行い、特に問題となる合併症を生じず、今後は眼底検査のみならず、比較的侵襲の少ない、レーザー治療、melphalanの硝子体注入なども必要に応じて行う予定である。 2. 網膜芽細胞腫の眼球保存療法の初回治療法として放射線外部照射を使用しない場合の眼球保存成功率を、41症例53眼について検討した。初回治療に放射線外部照射を使用しない場合62%で眼球保存に成功したが、再発時にこれを使用すると成功率は92%にまで上昇した。 3. ぶどう膜悪性黒色腫の新しい診断法として123I-IMPをトレーサーとしてSPECTを用いる方法を検討した。眼球保存治療後に眼球内に残存する腫瘍瘢痕の活性度を判定する方法としても有用であることを発見した。 4. 米国のFDAにより医療器具として認可されているPorex社のMedpor可動性義眼台の有用性と安全性を、片眼性網膜芽細胞腫7例と脈絡膜悪性黒色腫3例で検討した。 術後の観察期間は短いが、露出などの後遺症は無く、無眼球性眼瞼内反症も認められず良好な経過をたどっている。

平成13年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01