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主任研究者 埼玉医科大学 佐々木 康綱 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年6月1日−平成15年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 抗癌剤MTXの組織分布に占める還元型葉酸トランスポーターと有機アニオントランスポーターの寄与率を評価した。TegafurのAUCが高値を示した患者は,CYP2A6*4Cをヘテロ接合体で有していた.S-1の臨床薬物動態および副作用発現について、Population PK/PD解析を行い、下痢についてGrade 2以上の症例は、日本人では3症例(3%)のみであったのに対し、欧米人では22症例(35%)と顕著に多かった。UGT1A1遺伝子多型をもった症例では、CPT-11の副作用を起こしやすいことが示唆された。コルチゾル投与後の尿中代謝物測定によるCYP3A4活性予測に基づくDTXLの個別化投与量設定法を用いて従来の体表面積による投与量設定に比べて薬剤暴露の個体差を明らかに減少させ、好中球減少のばらつきも抑えることが示された。分子標的抗悪性腫瘍薬の評価法としてPETの意義が示唆された。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 基礎研究では、薬物相互作用について、methotrexateを例として組織分布に占める還元型葉酸トランスポーターと有機アニオントランスポーターの寄与率を評価した。マウスモデルによりirinotecanが投与量依存性にDPD活性の日内変動に影響を与えることを明らかにした。遺伝薬理学的手法を用いてtegafurから5-fluorouracilへの代謝に関わるCYP2A6の日本人における遺伝変異型を見いだした。臨床研究では、population pharmacokinetics解析によりS-1投与後、血中gimeracil濃度が5-FUの血中濃度を決定する主要因となることを発見した。プラチナ製剤を含む併用化学療法が貧血の大きな要因であることを明らかにした。probe drugを用いたCYP3A4活性予測に基づくdocetaxelの個別化投与量設定法を用いて従来の体表面積による投与量設定に比べて薬剤暴露の個体差を明らかに減少させ、好中球減少のばらつきも抑得ることを示した。分子標的抗悪性腫瘍薬の評価法としてPETの意義が示唆された。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |