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主任研究者 広島大学医学部 山脇 成人
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年1月1日−平成15年3月31日 *3:平成13年4月1日−平成14年3月31日 *4:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 がん患者の抑うつに焦点を当て、抑うつ症状の発現機序とその対応について検討した。抑うつ症状を呈したがん患者では、FDG-PET検査において右上側頭回、島領域における有意な糖代謝の低下と、右前部帯状回、頭頂葉中心後回での糖代謝増加が認められ、これらの脳部位の機能異常から抑うつ症状の発現を予測できる可能性が示唆された。またうつ病患者はストレス耐性が低いとされることから、ストレス予測に関与する脳機能局在をfunctional MRIによって検討した結果、特に左前頭前野の活動が快刺激の予測と関連し、右前頭前野の活動が不快刺激の予測と関連していることが示唆された。がん患者における抗うつ薬paroxetineの薬物動態に関する臨床薬理遺伝学的検討を行った結果、CYP2D6の変異遺伝子数によって代謝活性に差があることが示唆された。また昨年度までに開発した「進行がん患者のうつ病薬物療法アルゴリズム」の臨床における高い実施可能性が確認された。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 抗うつ症状を呈したがん患者では、FDG-PET検査において右上側頭回、島領域における有意な糖代謝の低下と、右前部帯状回、頭頂葉中心後回での糖代謝増加が認められ、これらの脳部位の機能異常から抑うつ症状の発現を予測できる可能性が示唆された。またストレス耐性の低いうつ病患者におけるストレス予測に関与する脳機能局在をfunctional MRIによって検討した結果、特に左前頭前野の活動が快刺激の予測と関連し、右前頭前野の活動が不快刺激の予測と関連していることが示唆された。がん患者における抗うつ薬の薬物動態に関する臨床薬理遺伝学的検討を行った結果、CYP2D6の変異遺伝子数の特定による至適投与量の予測可能性が示された。がん患者の抑うつのスクリーニング法として、2種類の簡便な質問紙を用いた2段階スクリーニングが有用であること、新たに開発した「進行がん患者のうつ病薬物療法アルゴリズム」の臨床における実施可能性の高いことが確認された。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |