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主任研究者 大阪大学医学系研究科 金田 安史 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成14年度研究報告 研究成果の要旨 癌遺伝子治療の増強法について検討した。まずヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を併用すると導入遺伝子の発現を数十倍増強できることが明らかになり、これを用いてマウスメラノーマに対する自殺遺伝子治療効果が増強され著明な癌抑制に成功した。一方免疫遺伝子治療については、アデノウイルスベクターを用いてCD40 ligand遺伝子を白血病細胞に導入し、この細胞をX線照射して体内に戻すことによって白血病に対する宿主免疫が賦活化されることがわかった。またケモカイン遺伝子TARCとGM-CSF遺伝子を同時に発現させることによりGM-CSFの抗腫瘍効果の増強に成功した。p53遺伝子による癌抑制効果の増強については、p53を安定化する因子としてp14 ARFを用いるとp53・MDFのユビキチン化によるp53の分解を抑制しp53の効果を遷延させることができた。さらにヘルペスウイルスやアデノウイルスの制限増殖型ウイルスの開発と癌治療効果についても検討した。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 癌遺伝子治療の増強法について検討した。まずヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を併用すると導入遺伝子の発現を数十倍増強できることが明らかになり、これを用いてマウスメラノーマに対する自殺遺伝子治療効果が増強され著明な癌抑制に成功した。また放射線との併用による相乗効果も示された。一方免疫遺伝子治療については、アデノウイルスベクターを用いてCD40 ligand遺伝子を白血病細胞に導入し、この細胞をX線照射して体内に戻すことによって白血病に対する宿主免疫が賦活化されることがわかった。またケモカイン遺伝子TARCとGM-CSF遺伝子を同時に発現させることによりGM-CSFの抗腫瘍効果の増強に成功した。DNA修復遺伝子Formamidopyrimidine-DNA glycosylaseをマウス骨髄幹細胞に導入した新たな骨髄保護療法の可能性が示唆された。p53遺伝子による癌抑制効果の増強については、p53を安定化する因子としてp14 ARFを用いるとp53・MDFのユビキチン化によるp53の分解を抑制しp53の効果を遷延させることができた。さらにヘルペスウイルスやアデノウイルスの制限増殖型ウイルスの開発と癌治療効果についても検討した。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |