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主任研究者 群馬大学医学部 遠藤 啓吾 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成14年度研究報告 研究成果の要旨 肺癌、大腸癌、悪性リンパ腫では、ブドウ糖代謝を指標としたFDG-PET検査の優れた診断能が認められたのに対し、原発不明癌、特に頚部から発症した扁平上皮癌ではFDG-PETを施行しても、原発巣の発見率は低かった。保険収載されていない食道癌、婦人科腫瘍でもFDG-PETの有用性が確かめられた。頭頚部癌の根治的放射線治療において、FDG-PETとCTやMRIなど形態学的画像の重ね合わせ画像と強度変調放射線治療(IMRT)等の精密な治療計画法を併用することで、的確な病変の範囲を決定し、放射線治療計画作成に寄与できた。抗がん剤による治療効果判定へのFDG-PET利用の動物実験および新しい腫瘍診断用のPET製剤の開発に取り組んだ。11C標識メチオニンはFDGに比べて骨盤への生理的な分布が少なく卵巣腫瘍で有用だった。PETカメラなど機器の開発も行われており呼吸同期法、CT/PET一体型装置などによる診断精度向上が期待される。 平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨 悪性腫瘍の病期診断、治療後の再発、治療効果判定におけるポジトロンCT(PET)の臨床的有用性について検討した。肺癌、大腸癌、悪性リンパ腫、頭頸部腫瘍では、ブドウ糖代謝を指標としたFDG-PET検査の優れた診断能が認められたのに対し、原発不明癌、特に頸部から発症した扁平上皮癌ではFDG-PETを施行しても、原発巣の発見率は低かった。保険収載されていない食道癌、婦人科腫瘍でもFDG-PETの有用性が確かめられた。抗がん剤による治療効果判定へのFDG-PET利用の動物実験および新しい腫瘍診断用のPET製剤の開発に取り組んだ。11C標識メチニオンはFDGに比べて骨盤への生理的な分布が少なく卵巣腫瘍で有用だった。PETカメラなど機器の開発も行われており呼吸同期法、CT/PET一体型装置などによる診断精度向上が期待される。今後さらにPETの医療経済的な検討をすすめるとともに、放射性薬剤をとりまくいくつかの規制緩和が望まれる。 平成13年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |