13-18 ポジトロンCTのがん診断への応用及び診断精度向上に関する研究
 
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13-18 ポジトロンCTのがん診断への応用及び診断精度向上に関する研究

主任研究者 群馬大学医学部 遠藤 啓吾


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
遠藤 啓吾
群馬大学医学部 教授
がん診療におけるポジトロンCTの臨床的有用性について
玉木 長良
北海道大学大学院医学研究科 教授
がんの治療計画と効果判定におけるポジトロンCTの応用に関する研究
福田 寛
東北大学加齢医学研究所 教授
がん細胞におけるブドウ糖代謝とポジトロンCTによる医療経済効果
吉川 京燦
独立行政法人放射線医学総合研究所 医長
ポジトロンCTによる治療効果判定と経済効果
佐治 英郎
京都大学大学院 薬学研究科 教授
がん診断用ポジトロンCT製剤の開発に関する研究
村上 康二
国立がんセンター東病院 医師
新しい技術によるポジトロンCTのがん診断能の向上に関する研究


平成14年度研究報告 研究成果の要旨

肺癌、大腸癌、悪性リンパ腫では、ブドウ糖代謝を指標としたFDG-PET検査の優れた診断能が認められたのに対し、原発不明癌、特に頚部から発症した扁平上皮癌ではFDG-PETを施行しても、原発巣の発見率は低かった。保険収載されていない食道癌、婦人科腫瘍でもFDG-PETの有用性が確かめられた。頭頚部癌の根治的放射線治療において、FDG-PETとCTやMRIなど形態学的画像の重ね合わせ画像と強度変調放射線治療(IMRT)等の精密な治療計画法を併用することで、的確な病変の範囲を決定し、放射線治療計画作成に寄与できた。抗がん剤による治療効果判定へのFDG-PET利用の動物実験および新しい腫瘍診断用のPET製剤の開発に取り組んだ。11C標識メチオニンはFDGに比べて骨盤への生理的な分布が少なく卵巣腫瘍で有用だった。PETカメラなど機器の開発も行われており呼吸同期法、CT/PET一体型装置などによる診断精度向上が期待される。


平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨

悪性腫瘍の病期診断、治療後の再発、治療効果判定におけるポジトロンCT(PET)の臨床的有用性について検討した。肺癌、大腸癌、悪性リンパ腫、頭頸部腫瘍では、ブドウ糖代謝を指標としたFDG-PET検査の優れた診断能が認められたのに対し、原発不明癌、特に頸部から発症した扁平上皮癌ではFDG-PETを施行しても、原発巣の発見率は低かった。保険収載されていない食道癌、婦人科腫瘍でもFDG-PETの有用性が確かめられた。抗がん剤による治療効果判定へのFDG-PET利用の動物実験および新しい腫瘍診断用のPET製剤の開発に取り組んだ。11C標識メチニオンはFDGに比べて骨盤への生理的な分布が少なく卵巣腫瘍で有用だった。PETカメラなど機器の開発も行われており呼吸同期法、CT/PET一体型装置などによる診断精度向上が期待される。今後さらにPETの医療経済的な検討をすすめるとともに、放射性薬剤をとりまくいくつかの規制緩和が望まれる。

平成13年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01