13-19 難治性小児悪性固形腫瘍に対する新たな治療法の臨床への導入に関する研究
 
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13-19 難治性小児悪性固形腫瘍に対する新たな治療法の臨床への導入に関する研究

主任研究者 筑波大学臨床医学系 金子 道夫


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
金子 道夫
筑波大学臨床医学系 教授
難治性小児固形腫瘍の標準的療法確立の研究
水田 祥代
九州大学医学部 教授
微少残存腫瘍に対する新たな治療法開発の基礎的研究
杉本 徹
京都府立医科大学 教授
横紋筋肉腫の標準的治療法確立の研究
麦島 秀雄
日本大学医学部 教授
Ewing肉腫/PNETの微少残存腫瘍検出に関する研究
檜山 英三
広島大学医学部 助教授
微少残存腫瘍の検出とテロメラーゼ活性
牧本 敦
国立がんセンター中央病院 医師
難治性小児腫瘍に対するミニ移植の研究
永利 義久
国立病院九州がんセンター 医長
進行悪性固形腫瘍に対する移植療法に関する研究
宮内 潤*
国立成育医療センター 医長
神経芽腫のクローン性に関する研究
*:平成14年4月1日−平成15年3月31日


平成14年度研究報告 研究成果の要旨

神経芽腫組織での血管新生因子の発現をみるとVEGF-Aの発現と病期に有意な相関があった。血管新生抑制物質ではTNP-470、FR118487が、マウス神経芽腫に対し抗腫瘍効果と転移抑制効果を示した。レチノイン酸は有用な分化誘導剤であるが、falconensoneなど新規レチノイン酸化合物に分化誘導とは異なる作用機序で抗腫瘍効果が見られた。IL-18を遺伝子導入した樹状細胞と神経芽腫との融合細胞から作成した神経芽腫特異的腫瘍ワクチンは神経芽腫特異的に高い抗腫瘍性を示した。神経芽腫細胞がポリオ受容体を発現しており、弱毒化ポリオ生ワクチンを担癌マウスに投与した結果ほぼ完全に腫瘍が消失した。横紋筋肉腫のグループスタディはまもなく開始される。我が国の治療成績は不良であるが、予後不良とされる群でかなりの成績をあげていることが判明した。微少残存腫瘍の検出では、神経芽腫ではreal time PCR、telomerase/hTERT、Ewing腫瘍群ではキメラ遺伝子検索が臨床的に有用だった。


平成13年〜14年度総合研究報告 研究成果の要旨

神経芽腫組織での血管新生因子の発現をみるとVEGF-Aの発現と病期に有意な相関があった。血管新生抑制物質ではTNP-470、FR118487が、マウス神経芽腫に対し抗腫瘍効果と転移抑制効果を示した。レチノイン酸は有用な分化誘導剤であるが、falconensoneなど新規レチノイン酸化合物に分化誘導とは異なる作用機序で抗腫瘍効果が見られた。IL-18を遺伝子導入した樹状細胞と神経芽腫との融合細胞から作成した神経芽腫特異的腫瘍ワクチンは神経芽腫特異的に高い抗腫瘍性を示した。神経芽腫細胞がポリオ受容体を発現しており、弱毒化ポリオ生ワクチンを担癌マウスに投与した結果ほぼ完全に腫瘍が消失した。横紋筋肉腫のグループスタディはまもなく開始される。我が国の治療成績は不良であるが、予後不良とされる群でかなりの成績をあげていることが判明した。微少残存腫瘍の検出では、神経芽腫ではreal time PCR、telomerase/hTERT、Ewing腫瘍群ではキメラ遺伝子検索が臨床的に有用だった。

平成13年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01