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主任研究者 大阪大学大学院医学系研究科 三好 康雄 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成13年9月1日−平成15年3月31日 *3:平成15年4月1日−平成16年3月30日 *4:平成12年4月1日−平成12年6月30日 *5:平成12年7月1日−平成16年3月31日 *6:平成12年4月1日−平成14年3月31日 *7:平成14年4月1日−平成16年3月31日 *8:平成12年4月1日−平成13年3月31日 平成14年4月1日−平成15年3月31日 *9:平成12年4月1日−平成13年3月31日 *10:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 家族性乳がんと散発性乳がんを対象に臨床病理学的特徴を比較した結果、家族性乳がんでは多中心性の発生が多く、さらに閉経前乳がんでは非がん部乳腺組織の増殖性変化が強く、閉経後乳がんでは予後が良好であることが明らかとなった。遺伝子多型と散発性乳がんの易罹患性をケースコントロール解析で検討した結果、エストロゲン代謝酵素CYP19のイントロン4の(TTTA)繰り返し多型、CYP1A1の6235CあるいはTの多型、およびがん抑制遺伝子p53のコドン72の遺伝子多型(ArgあるいはPro)に関して、ER陽性乳がんの易罹患性と有意な相関が認められた。さらに、血清エストロン値の高い女性はER陽性乳がんの、また、脂肪細胞から分泌され肥満に伴って血中レベルが低下するアディポネクチンの血清レベルの低い女性は、ER陽性乳がん、ER陰性乳がんの罹患性が有意に上昇することが明らかとなった。これらの遺伝子多型および血清のバイオマーカーは、疫学的なリスクファクターとは独立して乳がんの易罹患性と相関していたことから、新規リスクファクターとして散発性乳がんのリスク診断に有用であると考えられた。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 日本人の家族性乳がんの臨床病理学的特徴は、発症年齢が若く、両側性および同側多発乳がんが高頻度であり、また、閉経前乳がんでは非がん部乳腺組織の増殖性変化が強く、閉経後乳がんでは予後が良好であった。医療関係の女性、乳がん患者およびその家族を対象に、家族性乳がん家系で母親にBRCA1変異が見つかった設定でアンケート調査を行なった。その結果、80%以上の女性は遺伝子診断を希望し、変異保因者であった場合、21-27%の女性がtamoxifenによる化学予防を希望した。予防的乳房切除術は医療関係の女性、乳がん患者の約20%が希望したのに対し、家族では5%と有意に低率であった。遺伝子多型と散発性乳がんの易罹患性をケースコントロール解析で検討した結果、エストロゲン代謝酵素CYP19のイントロン4の(TTTA)繰り返し多型、CYP1A1の6235CあるいはTの多型、およびがん抑制遺伝子p53のコドン72の遺伝子多型(ArgあるいはPro)が、ER陽性乳がんの易罹患性と有意に相関した。さらに、血清エストロン値はER陽性乳がんの、血清アディポネクチン値は、ER陽性乳がん、ER陰性乳がんの罹患性と有意に相関した。これらの遺伝子多型および血清のバイオマーカーは、疫学的なリスクファクターとは独立して乳がんの易罹患性と相関していたことから、新規リスクファクターとして散発性乳がんのリスク診断に有用であると考えられた。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |