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主任研究者 栃木県立がんセンター 石川 勉
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年6月1日−平成16年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 非小細胞肺癌手術症例116例(IA期57例、IB期19例、II期以上38例)を対象に、FDG PETによる肺癌術後再発の術前予測について多施設で検討した。縦隔を基準にFDG低集積度群(弱い集積あるいは同程度)とFDG高集積度群の2群に分類し、集積強度と肺癌術後再発、術後生存率との関連について検討した。低集積度群(33例)で3例に、高集積度群(83例)で28例に術後再発を認め、FDG高集積度群に術後再発の頻度が有意に高かった(P=0.009)。Coxの重回帰型生命表法にて各因子(肺癌原発巣のFDG集積強度、腫瘍サイズ、組織型、年齢、性別)と術後再発率との関係について検討した結果、FDG高集積度群はFDG低集積度群に比べて術後再発率が3.84倍高いことが判明した。食道癌101例のT因子と予後との関係を多施設で検討した結果、CT単独によるT因子よりも食道X線を加味した総合のT因子の方が予後とよく相関していることが判明した。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 食道癌101例のT因子と予後との関係を3施設で検討した結果、CT単独によるT3とT4の予後に有意差を認めなかったが、CTに食道X線所見を組み合わせたT3とT4の予後は相関していた。肺癌のFDG PETのN因子診断能はCTより優れ、FDG PETの原発巣集積強度はリンパ節転移に関与する重要な因子である。FDG PETによる非小細胞肺癌手術症例116例の術後再発の術前予測について3施設で、縦隔を基準にFDG低集積度群と高集積度群の2群に分け、集積強度と術後再発、術後生存率を検討した。結果は低集積度群(33例)3例に、高集積度群(83例)28例に術後再発を認め、FDG高集積度群に術後再発頻度が有意に高く、Coxの重回帰型生命表法にて、FDG集積強度、腫瘍径、組織型、年齢、性別の各因子と術後再発率との関係をみると、FDG高集積度群は低集積度群に比べて術後再発率が3.84倍高かった。肺CTでpure GGAは経過観察が妥当で、病変内にconsolidationを有する病変や経過中consolidationが出現した病変でGGA50%以上であれば局所切除の適応となる。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |