![]() |
||||||||||||||||||||
主任研究者 国立がんセンター中央病院 松野 吉宏
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 最適ながん治療選択の基盤をなす病理診断の精度向上と標準化を目指し、診断基準や教育・支援など病理診断精度に関わる問題解決のための研究を実施した。小型肺腺癌の浸潤の判定基準を確立するため、形態計測などの手法により検討したところ、癌細胞の最大核面積と最大核径、線維芽細胞の増生巣と線維化巣の面積比などで予後良好群・不良群が区別できた。胃腸管間質腫瘍(GIST)の病理診断精度向上のためには、形態学的所見と免疫染色パネルの併用は必須で、特にKIT、CD34、デスミン、S-100、βカテニンは重要なマーカーであると結論された。悪性リンパ腫専門病理医による病理診断の手引き集をホームページとして作成しインターネット上に公開した。前立腺針生検組織内に癌病変分布のばらつきにより通常の標本作製では検出されない症例が約8%あり、標本作製法の検討が必要である。病理診断のコンサルテーションに関するアンケート調査を行い、腫瘍の病理診断やシステムの充実に対する期待が高いことが示された。腫瘍病理レファレンスセンターの核として、全国規模の臓器病理専門家パネルの組織を提案した。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 最適ながん治療選択の基盤をなす病理診断の精度向上と標準化を目指し、診断基準や教育・支援など病理診断精度に関わる問題解決のための研究を実施した。小型肺腺癌の病理診断基準につき、一般病理医に対する教育効果の評価、形態計測による客観化を行った。肺神経内分泌腫瘍の病理診断精度を解析し、高悪性度群に関する問題点を指摘した。専門医の診断基準が一致しない軟部悪性線維性組織球種の一部は、平滑筋性ないし筋線維芽細胞性腫瘍とみなされた。胃腸管間質腫瘍(GIST)の病理診断精度向上のためには、形態学的所見とKIT、CD34、デスミン、S-100、βカテニンなど免疫染色パネルの併用は必須である。悪性リンパ腫の病理診断手引き集をホームページとして作成・公開した。前立腺針生検組織内の癌の分布により通常の標本作製では検出されない症例があり、標本作製法の検討が必要である。本邦の病理診断コンサルテーションに関する現状分析、アンケート調査を行い、腫瘍の診断やシステムの充実に対する期待が高いことを示した。専門病理医による総合的支援を目指す腫瘍病理レファレンスセンター設立を提案した。 平成14年度研究成果の要旨
|
||||||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |