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主任研究者 静岡県立大学薬学部 糠谷 東雄
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 河川水中の変異原物質PBTAの生体に対する影響として、PBTAにより汚染された河川水に曝露した金魚をコメットアッセイで調べた結果、DNA損傷性の増強が確認され、PBTA化合物が水生生物に変異原性を示すことが明らかになった。また、F344ラット雄を用いたPBTA-6の短期毒性試験で、前がん病変の指標と考えられるGST陽性巣の形成が、非常に散発的ながら、肝臓において観測された。高い変異原性を示すがPBTAの検出されない河川水中の新しい変異原物質を探索し、PBTA化合物の4位に塩素が結合していない5種の化合物、nonCl-PBTA-2、-3、-4、-7、-8を同定した。高い変異原性を示す中部近畿地域の表層土壌について原因物質の検索を行い、非常に変異原性の高い文献未記載の1,3-ジニトロベンゾ(e)パイレンと共に既知の1,8-、1,6-、1,3-ジニトロパイレンを同定した。CYP2A6とCPR を同時に発現するサルモネラ菌を使って、タバコ煙濃縮物とタバコ関連N-ニトロソアミン類の変異原試験を行い、CYP2A6遺伝子多型と肺がんリスクとの関連性を検討した。生体内メイラード反応を想定したモデル系で生成する新規の変異原物を単離し、化学構造の解析を行った。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 河川水中の変異原物質PBTAの生体に対する影響として、PBTAにより汚染された河川水に曝露した金魚について小核試験とコメットアッセイを行い、DNA損傷性の増強が確認され、PBTA化合物が水生生物に変異原性を示すことが明らかになった。また、B6C3F1マウス雄とF344ラット雄を用いたPBTA-6の短期毒性試験で、ラットの肝臓に前がん病変の指標と考えられるGST陽性巣の形成が非常に散発的ながら観測された。高い変異原性を示すがPBTAの検出されない河川水中の新しい変異原物質を探索し、PBTA化合物の4位に塩素が結合していない構造の5種のnonCl-PBTA化合物を同定した。高い変異原性を示す中部近畿地域の表層土壌について原因物質の検索を行い、非常に変異原性の高い文献未記載の1,3-ジニトロベンゾ(e)パイレンと共に既知の1,8-、1,6-、1,3-ジニトロパイレンを同定した。タバコ煙濃縮物と関連N-ニトロソアミン類の変異原性試験により、CYP2A6遺伝子多型と肺がんリスクとの関連性を検討した。生体内メイラード反応を想定したモデル系で生成する新規の変異原物質を単離し、化学構造の解析を行った。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |