![]() |
||||||||||||||||||||||||
主任研究者 獨協医科大学 三谷 絹子
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *3:平成15年4月1日−平成16年3月31日 *4:平成15年9月25日−平成16年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 AML1遺伝子は胎生期の成体型造血に必須の役割を担っており、その転座型変異は白血病発症に重要な役割を担っている。コンディショナルノックアウトマウスの作製により、AML1は成体においても巨核球およびリンパ球造血、さらに造血前駆細胞プールの制御に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。また、AML1のC末部分をAML2及びAML3のC末部分に置換させたキメラは、AML1欠損ES細胞のin vitro及びin vivoにおける胎生造血を回復させ、AML1ファミリーのC末部分は機能的に重複することが明らかになった。一方、AML1とヘテロダイマーを形成するPEBP2_はフィラミンAとの結合依存性に細胞質に留まることが証明された。MDSにおけるAML1遺伝子のC末側変異を検索したところ、約6%にフレームシフト変異が認められた。白血病原因遺伝子AML1/EVI-1のノックインマウスには胎仔肝における成体型造血に異常を認めた。最後に、アレイCGH法を用いて、白血病細胞において特徴的にコピー数が変化する遺伝子及びゲノム領域を同定した。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 転写因子AML1は造血及び白血病発症に関与する。AML1とコリプレッサーmSin3Aの結合はERKによるリン酸化で制御された。また、前骨髄球性白血病蛋白質PMLはAML1とp300をnuclear bodyに集積させ、AML1の機能を活性化した。トランスジェニックマウスの作製により、AML1はCD4シングル・ポジティブナイーブ細胞のTh2分化に重要であることが示された。転写抑制領域欠失AML1ノックインマウスでは、胎生期の胸腺細胞の産生が低下していた。コンディショナルノックアウトマウスの作製により、AML1は成体においても巨核球およびリンパ球造血、さらに造血前駆細胞プールの制御に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。また、白血病原因遺伝子AML1/EVI-1のノックインマウスには胎仔肝における成体型造血に異常を認めた。被爆後MDSの約半数にAML1遺伝子の点突然変異を認めた。最後に、アレイCGH法を用いて、白血病細胞において特徴的にコピー数が変化する遺伝子及びゲノム領域を同定した。 平成14年度研究成果の要旨
|
||||||||||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |