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主任研究者 北里大学医学部 渡邊 昌彦
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年12月1日−平成16年3月31日 *3:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *4:平成15年4月1日−平成16年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 本研究の成果については、SEREX法により新規のがん特異抗原を効率よく発見するために、大腸がんの新鮮手術材料をSCIDに移植しTILを用いる新しい方法を確立した。2色FISH法を子宮体がんの内膜細胞診に応用することが、細胞診の検出感度を上昇させホルモン療法後の経過観察に効果的であることを明らかにした。大腸がんでE1AFは高率に発現し、壁深達度、リンパ節転移、脈管侵襲、遠隔転移と有意に相関し、E1AFが大腸がんの予後因子となる可能性を示した。またE1AF発現がMMP-1発現と相関し、がんの浸潤能に密接に関連することを実験的に明らかにした。ラット食道多段階発がんモデルを用い、遺伝子発現の変化を検討し段階的に変化する遺伝子の抽出に成功した。大腸がんと膵がんにおいてVCP発現の有無を検討し、VCPが治癒切除後の再発予測因子なり得ることを明らかにした。腫瘍マーカーの候補となるペプチドを探索する上で、無血清培養液中ペプチドの質量分析法が妥当であることを明らかにした。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 SEREX法により新規CT antigenのKU-GB-1とBORISを同定し、がん患者血清中に各々の抗原に対する抗体を検出した。卵巣明細胞腺がんにおいてPAI-1が予後規定因子であった。大腸smがんにいてMMP-7の発現はリンパ節転移と相関し、MMP-7がEMR後追加腸管切除の指標となる可能性を示した。大腸がんでE1AFが高率に発現し、大腸がんの予後因子となる可能性を示した。胃がんにおいてユビキチンリガーゼ構成因子Skp2が胃がんに高率に発現し、Skp2遺伝子導入で増殖能、アポトーシス抵抗性、浸潤能亢進がもたらされた。PCR-arrayで同定した残肝再発予測遺伝子群10個を指標にした再発予測スコア化を実現した。大腸がんと膵がんにおいてVCPの再発予測因子なることを明らかにした。質量分析法で膵がん特異的に産生されるがん抑制遺伝子産物DMBT1蛋白C末端29個と、英国家族性痴呆症プロト型蛋白質integral membrane protein IIBのC末端20個の各々のアミノ酸配列に一致するペプチドを同定した。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |