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主任研究者 国立病院機構久里浜アルコール症センター 横山 顕 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 多施設症例対照研究を継続し、アルコール代謝酵素と食道・頭頸部癌のリスクに関し以下の結果を追加した。女性の食道癌リスクもALDH2ヘテロ欠損者の飲酒により高まるが、そのPARは男性の67%に比べ16%と低かった。男性の下咽頭癌ではALDH2ヘテロ欠損と非活性型ADH2、下咽頭以外の頭頸部癌では非活性型ADH2が、中等量以上飲酒者でリスクを高めた。簡易フラッシング質問紙法によりALDH2遺伝子解析に匹敵するリスク評価ができた。MCV≧100flは中等量以上飲酒するALDH2欠損者の指標、MCV≧106 flは大酒家での食道癌の指標となり、MCV増大は飲酒、ALDH2欠損、喫煙、栄養障害の食道癌との共通背景を有した。フラッシングとMCVの組み合わせは食道癌リスクの簡便な評価法であった。アセトアルデヒドによる核酸損傷を大酒家で測定し確認した。癌患者での検体集積も開始した。大酒家のALDH2欠損は食道の異形成の発生/癌化とメラノーシスにも関連し、後者の発生は食道頭頸部の発癌危険性を高めた。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 多施設症例対照研究を継続し、アルコール代謝酵素と食道・頭頸部癌のリスクに関し以下の結果を追加した。女性の食道癌リスクもALDH2ヘテロ欠損者の飲酒により高まるが、そのPARは男性の67%に比べ16%と低かった。男性の下咽頭癌ではALDH2ヘテロ欠損と非活性型ADH2、下咽頭以外の頭頸部癌では非活性型ADH2が、中等量以上飲酒者でリスクを高めた。簡易フラッシング質問紙法によりALDH2遺伝子解析に匹敵するリスク評価ができた。MCV≧100flは中等量以上飲酒するALDH2欠損者の指標、MCV≧106 flは大酒家での食道癌の指標となり、MCV増大は飲酒、ALDH2欠損、喫煙、栄養障害の食道癌との共通背景を有した。フラッシングとMCVの組み合わせは食道癌リスクの簡便な評価法であった。アセトアルデヒドによる核酸損傷を大酒家で測定し確認した。癌患者での検体集積も開始した。大酒家のALDH2欠損は食道の異形成の発生/癌化とメラノーシスにも関連し、後者の発生は食道頭頸部の発癌危険性を高めた。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |