13-4 低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究
 
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13-4 低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究

主任研究者 国立がんセンター中央病院 金子 昌弘


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
金子 昌弘
国立がんセンター中央病院 医長
低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究
大畑 正昭
大畑病院 センター長
高速らせんCT検診車による肺がん検診の有用性に関する研究
大松 広伸
国立がんセンター東病院 医長
CTによる肺がん検診の精度管理
中川 徹
日立製作所日立健康管理センター 医長
低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究
新妻 伸二
新潟県労働衛生医学協会プラーカ健康増進センター 所長
低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究
吉川 和明
島根県成人病予防センター 部長
低線量CTによる肺がん検診の有用性に関する研究
高橋 健郎
群馬県立がんセンター 部長
二次検診施設の精度成績から推定する低線量CT検診の有効性


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

低線量CT検診の有用性を調査するために、CTでの肺がん検診の方法の現状調査と、発見肺がん症例および、良性疾患の開胸生検数を、各施設の検診開始からの期間別にまとめ調査した。検診の方式には会員制、人間ドック、地方自治体の住民検診、企業が行う職員および家族検診などの方式があり、施設内のCTが5施設、車載CTが1施設、シングルスライスCTが5施設、マルチスライスCTが1施設、全施設で低線量撮影が行われていた。読影はフィルムの施設CRTの施設、CADを使用の施設と様々であった。のべ87,986件の検診が行われ277例の肺がん症例が発見され、発見率は初回0.41%、複数回0.21%であった。それぞれの施設の検診開始後からの期間別にそろえて肺がん発見率を見ると、初回の発見率は1年目から3年目までは0.5%近かったが4年目以降は0.3%前後に低下した。複数回では0.2%前後であるがむしろ経年的に増加傾向が見られた。良性疾患の切除数は初年度は17例と多かったがその後は10例以下に減少した。それぞれの施設の診断能が安定するのに3年前後はかかるものと思われた。

平成14年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01