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主任研究者 国立がんセンター中央病院 木股 敬裕 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 がんの外科的治療後の組織欠損に対する形成外科的手技の必要性は、「がん患者のQOLの維持と向上」が強く求められる現在、ますます大きなものになりつつある。特に、摂食会話という複雑な機能と外貌を有する頭頚部領域の広範囲切除には、適切な再建術が術後機能と顔面形態の維持のため不可欠となっている。しかし、手術手技が多様で標準化されていないこと、再建方法によっては高侵襲になること、そして術後の局所合併症が多いことが課題として残っている。 本研究では、頭頚部がん切除後の欠損を中心とし、確実かつ低侵襲で、合併症が少ない再建手技の開発・確立を目指し研究を行った。その結果、顔面軟部組織欠損、下咽頭・頚部食道欠損における最適な再建手技の確立と、再建困難な症例に対する大網の有効性を証明した。また、口腔癌、上顎癌における再建後の局所合併症の実態とその原因についての解明を実証できた。さらに、下顎骨の低侵襲再建手技に必要な骨延長器の開発を行うことができた。一方、肺癌外科治療における機能温存を目的とした新しい気管気管支形成術の有効性を実証した。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |