13-8 肺野型早期肺がんの診断及び治療法の開発に関する研究
 
がん研究助成金タイトルバー
がん研究助成金 計画研究 計画研究一覧へ戻る

13-8 肺野型早期肺がんの診断及び治療法の開発に関する研究

主任研究者 国立がんセンター がん予防・検診研究センター 柿沼 龍太郎


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
柿沼 龍太郎
*1 国立がんセンター東病院 医長
*2 国立がんセンターがん予防・検診研究センター 室長
肺野型早期肺がんの診断及び治療法の標準化の研究
児玉 憲
大阪府立成人病センター 局長
臨床病理像からみた早期肺がんの治療法に関する研究
横山 晶
新潟県立がんセンター新潟病院 副院長
早期肺がんの質的診断と治療法の研究
足立 秀治
兵庫県立成人病センター 部長
肺野型早期肺がんの画像診断及び画像所見分類の確立に関する研究
森 清志
栃木県立がんセンター 医長
肺野型早期肺がんの画像診断精度に関する研究
山田 耕三
神奈川県立がんセンター 医長
早期肺がんのCT画像診断及び予後に関する研究
最上 博
国立病院四国がんセンター 医長
CT上充実性陰影を呈する肺腫瘤性病変の鑑別に関する研究
岡本 龍郎
国立病院九州がんセンター 医師
肺野型早期肺がんにおける縮小手術の妥当性に関する研究(遺伝子変化を指標として)
朝戸 裕二
茨城県立中央病院・県地域がんセンター 医長
肺野型早期肺がんに対する縮小手術の適応及び術式確率に関する研究
*1:平成15年4月1日−平成15年12月31日
*2:平成16年1月1日−平成16年3月31日併任


平成15年度研究報告 研究成果の要旨

すりガラス病変を呈する肺腺癌のthin-section CT(TS-CT)上での進展形式には、増大型、縮小型、濃度型の3種類に分類でき、noninvasiveかminimally invasiveな腺癌であることを明らかにし、自然史の一部を解明した。TS-CT上充実性濃度を呈する10mm以下の肺結節の良悪性の鑑別に関する研究では、fine spiculationおよびair bubbleの所見が悪性の診断に有用である可能性が示唆された。マルチスライスCTを用いた肺癌検診における再構成画像10mm画像と2mm画像での結節描出能の比較を行い、10mm画像での読影を最初に行い、その後に2mm画像を参照画像とすることで、false positiveを約14%低減することができる可能性があることを明らかにした。径20mm以下の肺腺癌におけるTS-CT画像での質的診断のための定量的評価-画像所見と病理所見,予後との対比検討を行い、消失率を50%に区切ることが病理所見や予後が全く異なる2群に大別する基準であることを明らかにした。肺がん縮小手術における術中迅速肺切除margin洗浄細胞診の有用性について検討し、細胞診陰性であった167例には局所再発は認められず、本細胞診検査は縮小手術を安全に行うための有用な手段と考えられた。

平成14年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



前の研究へ   次の研究へ

| がん研究助成金トップへ |


更新日:2004/12/01