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主任研究者 大阪府立成人病センター 稲治 英生
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 1993年12月までに乳房温存療法がなされた触診腫瘍径3cm以下の乳癌を班員、班友、研究協力者の施設よりアンケート調査し、集計しえた乳癌1901例(観察期間中央値107ヶ月)のデータベースをもとに乳房内再発に関する解析を続行した。今回の解析は乳房内再発を狭義の再発(true recurrence;TR)と新発生の癌(new primary;NP)とに各施設の判断基準により暫定的に鑑別し、両者の病態や予後を比較した。その結果、早期再発にはTRが、晩期再発にはNPが多く、またTRの再発後生存率はNPに比べて有意に不良であった。TRとNPとでは再発危険因子にも相違点が見られ、前者には腫瘍側因子の、後者には宿主側因子の関与が示唆された。放射線療法はTR、NPのいずれに対しても有用性が認められた。以上より、乳房内再発をTRとNPとに鑑別することの重要性が認識され、それぞれの病型に応じた対策が必要と考えられた。前向き試験としては放射線療法不要グループの同定を目指し、乳房内再発低危険群に対する放射線療法非併用のトライアルを行いつつある。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |