![]() |
||||||||||||||||||
主任研究者 国立がんセンター中央病院 下田 忠和
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 大腸癌の肝転移の危険因子は癌細胞の脱分化、脈管侵襲の他、癌細胞の形質としてCD10 発現が重要な独立した因子である。またCD10 発現は早期癌の状態、特に粘膜内癌からみられ、浸潤によってその発現に変化を来すことはない。すなわち高異型度癌でかつCD10 を発現する大腸癌は肝転移の危険な因子と考えられた。この高異型度癌は早期に多くの遺伝子異常(3p, 17p, 18qの他5p, 18p, 22q) などが早期にhomogenousにLOH を来していることが明らかになった。すなわち高異型度癌では早期から多くの遺伝子異常が蓄積している。また3p のプロモーター領域のメチル化も早期に認められ、さらに非腫瘍性粘膜でもその異常がすでに認められた。このことは高異型度癌の中にはde novo 発生するものがあることを示唆している。 平成14年度研究成果の要旨
|
||||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |