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主任研究者 金沢医科大学医学部 田中 卓二
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 食品中の発がん抑制因子を見いだす目的で、実験を行った。共役リノレン酸(9c,11t,13t-18:3)を豊富に含有するニガウリ種子油(BGO)の混餌投与(0.01、0.1%)によりAOM誘発ラット大腸発がんが抑制された。さらに、AOM投与(10 mg/kg体重、単回腹腔内投与)と2% DSS(1週間飲水投与)による新規マウス大腸発がんモデルでもその抑制効果を確認した。既報の発がん抑制候補物質nobiletin、garcinol、auraptene、1'-acetoxychavicol acetate (ACA)、β-cryptoxanthin hesperidin-rich pulp (CHRP)はヒトないしラット肝細胞がん細胞株の増殖抑制を示し、nobiletinは細胞周期およびアポトーシス関連遺伝子の発現変化を惹起した。Nobiletinの混餌投与(0.01、0.05%)は、DEN誘発ラット肝発がんを抑制した。沖縄県自生植物8種のクロロホルム抽出物にヒト大腸がん細胞株に対する濃度依存性の増殖抑制効果を認めた。大腸がん前駆病変の発生を抑制するブドウ種子中のプロシアニジンは、大腸上皮細胞の増殖活性抑制やアポトーシス誘導を惹起し、腸管免疫系細胞数を増加させた。濃度依存性にH. pyloriの運動能を抑制する青梅中の有効成分は、リグナン類の1種である (+)-シリンガレシノールと判明した。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |