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主任研究者 大分大学医学部 北野 正剛
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成15年度研究報告 研究成果の要旨 我が国で発生頻度の高い胃がんと近年急速に増加している前立腺がんに対する体腔鏡手術の適応拡大を目的として、導入状況、適応、手技についての現状を把握し問題点を明らかにした。胃がんに対する腹腔鏡下手術は、参加15施設で合計2038例に行われ、66%の施設で進行がんを適応としていた。その適応は、早期胃癌ではT1、N0またはN1まで、進行胃癌に対してはT2(ss)、N0またはN1までとしていた。導入に際しては、手技、人員、器具などに障害を感じたとする施設が多く、54%の施設で術者の条件を決めていた。比較的困難な手技として、No.6、11p、12a、14vのリンパ節郭清と吻合があげられた。早期胃がんに対するその評価と、進行胃がんに対する手技の確立が今後の課題である。一方、前立腺がんに対する腹腔鏡下手術は、参加5施設で合計342例に行っていた。適応は、T2までで遠隔転移やリンパ節転移のない症例としていた。膀胱前立腺切離、前立腺尖部切離、神経温存、尿道膀胱吻合などの操作が手技的に比較的困難と考える施設が多く、症例の積み重ねと手技の確立が望まれる。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |